...国境会戦等であたかも一八一二年ナポレオンの犯したと同じ不利を嘗めたのは興味深い事である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...それぞれ夢中で鉛筆の先を嘗めたり...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...味噌を嘗めて暮した...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...文展に落選した女画家(をんなゑかき)の涙までも嘗めて呉れるか...
薄田泣菫 「茶話」
...止めてしまおうという艱難まで嘗めましたが...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...しかしその一方、未の刻に麹町から出た火があって、雉子橋、一つ橋、神田橋に及び、また北風になった風に煽られて、八重洲河岸、大名小路を嘗め、西丸下桜田に至って二つに別れ、一方は通町に出で、一方は愛宕下から芝浦まで往った...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...火災は遠くの地区を嘗めつくしてゆきました...
豊島与志雄 「古木」
...」そう云って徳蔵は一寸下唇を舌で嘗めて...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...同じ程度の苦や楽を嘗め...
豊島与志雄 「白日夢」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...彼の祖父の重豪(しげひで)と同じで、今に、男女共、口を嘗めろ、と、悉く、異国の真似をするようになる」富士春が「犬を嘗めろ、鼻べちゃ」と、呟いた...
直木三十五 「南国太平記」
...余は久しく流離の苦を嘗め来たった...
中島敦 「盈虚」
...例えば新橋(しんばし)何々家で盃を嘗め乍ら芸者と歓を共にして居るもう一人の自分が居るなどと想像する事は...
西尾正 「陳情書」
...塔の一階から三階まで嘗めるやうに調べると――」ガラツ八がわめくのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...交る/″\出て來ちや頬つぺたを嘗めるんですもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「W」大学はもう四年も続けて連敗の憂目を嘗めてゐたが...
牧野信一 「サクラの花びら」
...私は何んなに絶望して床の砂を嘗めたであろう...
松永延造 「職工と微笑」
...苦患の最後の一滴まで嘗め尽くす...
和辻哲郎 「ベエトォフェンの面」
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