...嘗て一度も贊成の意を表したことなく...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...決して口で嘗(な)める様なことはしなかった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...嘗(かつ)てある霊能者の物品引寄せというものを見たことがある...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...大嘗の祭を遊ばされて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...嘗(か)つてなかったほどの大きな海嘯(かいしょう)の音を感知し...
太宰治 「パンドラの匣」
...嘗て青山胤通博士が先生の演説を聴きながら...
辰野隆 「浜尾新先生」
...今でも彼はこの肉体を嘗(かつ)て夜な夜なそうしたように抱きしめてやりたい親切はある...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...嘗つて明星所載の「北欧の夜」の一部だけは読んでいる...
辻潤 「惰眠洞妄語」
...鍋の破片へまけてやった味噌汁をぴしゃぴしゃと嘗めて居る音が聞えるように思われたり...
長塚節 「太十と其犬」
...嘗至二昭君墓一...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「青塚ノ説」
...行燈の油でも嘗(な)める圖と來ちや――」ガラツ八は首を縮めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我人民は洋食の旨否を嘗るの知見を増して文明を進めたるものなり...
福沢諭吉 「帝室論」
...嘗て我々の祖先たちのよき話相手であつたやうに...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「ドゥイノ悲歌」
...「W」大学はもう四年も続けて連敗の憂目を嘗めてゐたが...
牧野信一 「サクラの花びら」
...嘗てあらゆる経験のうちで美しい娘から斯る類ひの言葉を寄せられた験しもなかつたので...
牧野信一 「武者窓日記」
...嘗事鳥羽内藤侯...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...新嘗のニイもニュで...
柳田国男 「故郷七十年」
...しかしなぜその薬を嘗めなかったか...
和辻哲郎 「孔子」
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