...もう随分長いこと山に行っていないなと嘆く...
石川欣一 「山を思う」
...天運は規則なきがごとくにして規則あり、定まりなきがごとくにして定まりありて、あたかも夏は暑く、冬は寒いと同じき道理でありますから、決して迷うにも、怪しむにも、嘆くにも、悲しむにも及びませぬ...
井上円了 「おばけの正体」
...ここに戦病死者、生存者一同の氏名を列(つら)ねてその出身地を明らかにいたしておきますから、この手紙御披見の上は、何卒伯林(ベルリン)海軍省もしくは軍令部へ、即刻御報告下さいまして、家族は決して下名らの生還を期待せず、下名らはすでに世に亡きものと思い諦(あきら)めて、それぞれに適当なる生計の道を取り、幸福なる生活更新の道を図るよう、しかも下名らは当地において、決して不幸なる運命にあるものではなく、むしろ世にも幸福なる生を享(う)けているものであることを信じて、家族は決して、嘆くことなく、幸福なる道を辿(たど)るよう、適切なる処置を御仰ぎ下さいますならば、我々の喜びこれに優るものはありませぬ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...インテリの青白さを嘆くことによって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...「御前(ごぜん)、世の中は変わりまして御座います」執事の杉山が立ち止まったわしの後で、嘆くとも、怒って居るともきこえる口調でそう言ったが、わしは一向に変わったとも思わなかった...
富田常雄 「面」
...スールディ夫人はその死を聞いた時、薬壜(くすりびん)を取り寄せて塩剤を嗅(か)ぎ、嘆くのを忘れた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しだいしだいに結婚の不幸を嘆くに過ぎないのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...嘆くべきことか祝福すべきことか解らない...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...徒(いたず)らに消耗された事を思い嘆くあまりの...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...彼女は私のことを嘆くのでした...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...役者どもゝ不心得なのが多く、三益と共に嘆く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そして――泣くのでもなければ、嘆くのでもない、さうするには私はあまりに落着いてゐた――私は機械的に婚禮の衣裳(いしやう)を脱ぎ、これが最後だと思つて昨日着た毛織の上衣(うはぎ)と取換へはじめた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...クリュシッポスのように「これを嘆くのは正しい行いでもほむべき行いでもない」とも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不自由だと嘆くのは人間の我儘(わがまま)な嘆きであって...
柳宗悦 「陸中雑記」
...って女がどなりけえしたっていうだよ」私が嘆くと秋葉エンジも嘆いた...
山本周五郎 「青べか物語」
...抱きおうて嘆くやら...
吉川英治 「新書太閤記」
...また同情してともに嘆くが如く...
吉川英治 「新書太閤記」
...嘆くまい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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