「喞」の意味
吸い込む音
小説での「喞」の使い方
...シカゴの下水会社で喞筒(ポンプ)の番人をやっているのもあるという...
海野十三 「人造物語」
...井戸の水を吸上喞筒(ポンプ)で汲(く)みだしている若い女を見つめている...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...虫聲路傍に喞々(しよく/\)たるの頃なりき...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...「哥沢節(うたざはぶし)」は時代のちがつた花柳界(くわりうかい)の弱い喞(かこ)ちを伝へたに過ぎず...
永井荷風 「黄昏の地中海」
...向うから劇(はげ)しく号鈴(ベル)を鳴らして蒸汽喞筒(じょうきポンプ)が来た...
夏目漱石 「永日小品」
...喞筒は一直線に坂を馳(か)け上がった...
夏目漱石 「永日小品」
...ああ云う喞筒(ポンプ)で空気を送るのは旧式でね...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...僕はまだ火のつかない煙草を口に喞へたまま...
堀辰雄 「風景」
...そして著者達は勤労と農業の不断の衰退を喞っているのである2)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...時はなほ衣手のうすきを喞つに早けれども――...
三好達治 「測量船」
...三樹交契のいみじさ美しさは喞々としてわたくしの心に何かを囁いてくるのだ...
室生犀星 「冬の庭」
...ひとしきりは毎日二分銀がこの笊に溢れるほどに盛(さか)ったものを」「ははははは奢る平氏久しからず」玄蕃は二人の喞(かこ)ち言(ごと)を聞いて側で笑っていた...
吉川英治 「剣難女難」
...独(ひと)り喞(ごち)して...
吉川英治 「私本太平記」
...独り喞(かこ)っていたということである...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ喞(かこ)ち顔(がお)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分の耄碌(もうろく)をよく口癖に喞(かこ)っているが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...心で喞(かこ)った...
吉川英治 「松のや露八」
...音たてぬやうに廊下に出ると前栽(ぜんさい)の草むらに切りに蟲が喞(な)いて居る...
若山牧水 「姉妹」
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