...地面の上に敷かれた美しい錦の若葉を無残にも喙(ついば)み尽した...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...鯖(さば)に似て喙(くちばし)の尖った細長い魚が...
太宰治 「虚構の春」
...それに容喙(ようかい)する権利は...
太宰治 「春の盗賊」
...喙(くちばし)より爪先(つまさき)まで精(くわ)しく見てしまって...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...学術上の素養もなく知識もないものが学術的研究に喙(くちばし)をいれようとしたり...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...今のところ物理学はなんら容喙(ようかい)の権利をもたない...
寺田寅彦 「備忘録」
...官僚が資本家や資本家関係の諸問題(争議・組合其の他)に容喙し得るのは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...さながら水中をとびまわる喙長魚(だつ)のようであった...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...三匹の鶺鴒(せきれい)がその上をば長い尖(とが)った尾を振りながら苔の花を喙(ついば)みつつ歩いている...
永井荷風 「監獄署の裏」
...政治向(むき)の事にまで容喙(ようかい)するが...
中島敦 「弟子」
...こう云う事には他人が妄(みだ)りに容喙(ようかい)するべきはずの者ではありませんからな...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...他人の容喙(ようかい)を許さない...
林芙美子 「浮雲」
...」亨一は此話の間に屡々喙(くちばし)を(さしは)さまうとしたがやつと女の詞の句切れを見出した...
平出修 「計画」
...且その學問上に研究する事柄も其方法も本人の思ふがまゝに一任して傍より喙を容れず...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...三本ほどはなれた樫で喙木鳥(きつつき)がその柔らかい樹の皮に嘴(くちばし)をつき刺して...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...その肉を食わんと喙(くちばし)を突っ込んで緊(きび)しく締められ...
南方熊楠 「十二支考」
...一毫も容喙(ようかい)の余地なからしめた...
夢野久作 「近世快人伝」
...何もかも(いすか)の喙(はし)――と落胆(がっかり)したが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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