「啜」の意味
すする
小説での「啜」の使い方
...彼は頻りに啜り泣きをしていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...其方が啜すつた雜炊の力では(for all the broth thou hast supped)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...啜(すす)りあげるような声でいろいろのことが叫び出された...
徳田秋声 「黴」
...日暮家に帰り孤燈の下に独粥啜らむとする時...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...よよと啜(すす)り泣き...
中里介山 「大菩薩峠」
...粘膜(ねんまく)のやうに赤(あか)く濕(うるほ)ひを持(も)つた二つの道筋(みちすぢ)を傳(つた)ひて冷(つめ)たく垂(た)れた洟(はな)を彼(かれ)は啜(すゝ)りながら...
長塚節 「土」
...雪消の真(ま)清水を思い切り啜って...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...朝起きて啜(すす)る渋茶に立つ煙りの寝足(ねた)らぬ夢の尾を曳(ひ)くように感ぜらるる...
夏目漱石 「倫敦塔」
...寛々(くわん/\)と暖かい味噌汁を啜つて居る幸七夫婦の太平無事な姿があるだけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...げにや新人のモツトオに觸れデカダン樂派の新星グリークがピアノの律に啜泣く定家卿選歌の心ばかり世にあはれ深きはあらじかし...
萩原朔太郎 「短歌」
...帯安の番頭のひっきりなしの京訛りに耳を藉しながら師匠は徐かに茶を啜って居られた...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...「飲ましてね」私は黙って自分の酒を啜った...
山本周五郎 「青べか物語」
...すぐにまたそら危ねえとなるってえあんべえさ」三人の運転手は黙ってビールを啜った...
山本周五郎 「青べか物語」
...少しずつ啜(すす)るんだ」と登は注意を与えた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...たちまち粥(かゆ)も啜れなくなる...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...恥かしいが女房を裸にしてやっと粥(かゆ)を啜(すす)ってる有様よ...
山本周五郎 「お美津簪」
...小遣いを貢いだりする道理があるかい」「だって相手は七つもとし上だぜ」「もったいないことを云うなよ」木内は湯呑茶碗の酒を啜った...
山本周五郎 「へちまの木」
...どんな歓喜と慄(ふる)えつくようなよろこびでそれを啜(すす)り合ったことか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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