「唯今」の意味
ただいま
小説での「唯今」の使い方
...「唯今(ただいま)帰宅しました」...
...「唯今、ミーティングが始まります」...
...「唯今、お電話をいただきました」...
...「唯今、その件は解決したようです」...
...「唯今、何かご用事はございますか?」...
...「唯今……湯に這入りましたか」と云つて相島は井田の机の上に眼をやつて...
有島武郎 「半日」
...唯今こちらさまのお猫さんが横町の犬に追われて向うの路次(ろじ)に逃込みました...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...「唯今の報告は、なんでありましたか」「出鱈目(でたらめ)じゃ」司令官は、吐き出すように云った...
海野十三 「空襲葬送曲」
...大八車のように大きい男は、山名山太郎(やまなやまたろう)といって、印半纏(しるしばんてん)のよく似合う、郊外の鍛冶屋(かじや)さんで、この二人は、帝都爆撃の夜、新宿の暗がりの中で知合いになり、助け助けられつつ、この駿河台の研究所まで辿(たど)りついたのが縁(えん)で、唯今では、鍛冶屋の山さん、変じて、博士の用心棒となり、無頓著(むとんちゃく)な博士の身辺護衛(しんぺんごえい)の任にあたっているのだった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...唯今(ただいま)放送を以て...
海野十三 「空襲葬送曲」
...会合室内では蓑浦中将が立って、「唯今、協会長の御説明のあった最近の奇怪なる事件につきまして、私の……」と、そこまで話をすすめて来たときに、どうしたものか、グローブの中の電燈が、急に二倍もの明さに輝いたかとみる間に、スーウという微(かす)かな音をたてて消えてしまった...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...「唯今、N警察署から通知がありまして、昨日綿井氏の屍体を発見して届け出た農夫が再び警察に出頭して、自分が屍体の懐中からこれだけの札束を横領隠匿したと自白して、五万円の金額を提出したそうです」「うむ!」検事は頷いた、池内の顔も難関が取り除かれたように釈然と明るくなった...
大庭武年 「旅客機事件」
...真犯人たることを御自白の上、伯爵様は唯今、自殺遊ばされました」「…………」殿下の身体が烈(はげ)しく揺れたように見受けられる...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...前の七百萬兩は唯今申しました通り四百年間掛つて段々と積立つて殘つたものが七百萬兩である...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...「寢てしまひましたね」「構はねえから、存分に叩け」「へエ」ガラツ八が榮螺(さゞえ)のやうな拳固(げんこ)で續け樣に叩きまくると、「ハイハイ、唯今、どなたですか」寢入りばならしい女の聲が、戸を開け兼ねて躊躇してゐる樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...支度とても唯今の有樣で御座いますからとて幾度斷つたか知れはせぬけれど...
樋口一葉 「十三夜」
...縁側で唯今帰ッたばかりの母親に出逢ッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「唯今、どうもありがとうございました...
室生犀星 「音楽時計」
...「唯今もどりました」と云って厨口(くりやぐち)へまわった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...また我国でも多くの女学生が唯今は靴を穿(は)いて外輪に歩きます...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...失礼ながら六部殿の唯今のお腕前...
吉川英治 「剣難女難」
...唯今すぐ』死なぬ者が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...唯今、知ったか振りして、喋舌(しゃべ)っていた男、前へ出い」小次郎は、鉄扇をもって、彼らの頭(かしら)を麾(さしまね)き、「そのほかの者も、ずっとこっちへ寄れ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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