...唯事(たゞごと)ではありません...
芥川龍之介 「猿」
...全く唯事(ただごと)ではありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妙に彈みが付いて居る樣子ぢや唯事ぢやあるまい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺もあの眼は唯事ぢやないと思つたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの近江屋半兵衛の二の腕の入墨は唯事じゃない」「ヘエ」「ひとしきり海道筋を荒した...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんより鐵色(かねいろ)の曇つてゐるのは唯事ではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んか唯事でないやうな氣がして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唯事ぢや無いぢやありませんか」「そんなものかな」「ところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――これは唯事ぢやありませんね」「首でも縊(くゝ)らうといふ人間は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こいつは唯事でないと思つたから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若い男と女だ」「――」「逢ふのが辛いといふのも唯事でないが」平次は押し返しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...涙にぬれし眼のうち唯事ならず...
一葉 「暗夜」
...どうせ唯事では済むまいと思っていたところ...
久生十蘭 「魔都」
...世間一般の歌といふものが味もそつけもないつまらない唯事歌となり了つて既に久しい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...白刃もて刺さんと云ひぬ恋ふと云ふ唯事千度聞きにける子に私の手には白刃があります...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...恋もせじ人の恨みも負はじなど唯事として思ひし昔私は少女の頃から色々の古典も新作も読んで恋の葛藤の悲しさ痛ましさ浅ましさ恐ろしさを十分知るにつけ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...杢助はこれは唯事ではないと直感し...
山本周五郎 「似而非物語」
...隠れる所がないかしら? 隠れ場所はないかしら……」お延の愕きは唯事ではなかった...
吉川英治 「剣難女難」
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