...唯その犯罪の名を言つて聞かせるだけです...
芥川龍之介 「河童」
...唯「新感覚派」の作家たちの作品だけは...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...又他人にとつて興味ある對話の題目は唯其人と其人に屬するものゝみである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...唯吃驚(びつくり)したのだ...
石川啄木 「病院の窓」
...唯思ふ朗ら細音(ほそね)のうまし名は...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...「宅(うち)へ来い」3・28日本嫌いな広岡浅子女史が日本で唯(たつた)一人好きな人がある...
薄田泣菫 「茶話」
...処が事物を抽象することこそ具象的な事物を把握する唯一の途であるであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...では論理の媒介に対する無媒介な直接態を仮定するそうした神秘主義(西田哲学の無も唯物論の物質も夫だという)をどうしたならば避けることが出来るか...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...唯具體的の經驗を代表するといふ點よりして價値を有するのみ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...唯變化するだけでせう...
夏目漱石 「西洋にはない」
...この美学者はこんな好(いい)加減な事を吹き散らして人を担(かつ)ぐのを唯一の楽(たのしみ)にしている男である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ともかくもこの曲の唯一的なレコードである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...思われた唯(ただ)一人の幸福者をも記(しる)そう...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...こうなったときわずかに残された唯一の気の持ちかたというにすぎない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...唯(ただ)そんな気がしているだけかも知れないのだ...
堀辰雄 「幼年時代」
...残された唯一の慰めは警部補がいい時に助けに来るだろうという望みだけだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...この「唯白し」とか「静かに」とかいふ詞(ことば)は...
正岡子規 「病牀六尺」
...須貝 唯一つのことの他は……大概のことなら...
森本薫 「華々しき一族」
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