「唯」の意味
ただ一つ
小説での「唯」の使い方
...唯、明治以後、再(ふたたび)、渡来した彼の動静を知る事が出来ないのは、返へす返へすも、遺憾(ゐかん)である...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...太古に定められたるこの唯一の原則を守ってなんら疑うを知らざる如きは何に依るか...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...それが唯一の目的のときには恐しく早朝に出かけて来るのであつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...唯一ヶ所の外になかつた...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...一体唯物論のシステムとルネサンス的ヒューマニズムなるものとが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...尤も世界の全体を統一的に把握すればその結果は唯だ一つの世界観にしかならない筈だから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...唯(ただ)この二...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...人は唯主観的に物を作ることと考える...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...――運座の會から唯今歸りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こいつは唯事でないと思つたから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その芸術上の信念を共にすることに於て田中氏とは唯一の知己であつたからである...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...その唯一つの道を勇敢に突進した彼であった...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...僕の誠実さの唯一の尺度となった...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...唯その言葉遣ひの甚だ滑らかにおだやかに不自然な所のないのを私は尚ぶ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...コクトオの話によりますと、プルウストから受取つた手紙には、いつも「僕らがそんな事をしたとは一向信じられない、その癖、どうも僕らがしたらしい、そして唯、僕らの粗雜な感覺がこれを氣づかないでゐたに過ぎないところの、さまざまな被害の苦情」が一ぱい書いてあつたさうであります...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...しかしこのパンフレットの唯一の目的は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...弁証法的唯物論の内的本質そのものにしたがって...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...蘭交唯有旧青山」と云ひ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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