...――あれに笛は吹くまいよ、何と唄うえ...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...そこの女工さんたちが、作業しながら、唄うのだ...
太宰治 「I can speak」
...×重荷おもくて唄うたふ 山頭火味取観音堂に於て松はみな枝垂れて南無観世音 耕畝久しぶりに掃く垣根の花が咲いてゐる 同ねむりふかい村を見おろし尿する 同(「三八九」第壱集 昭和六年二月二日発行)...
種田山頭火 「寝床〔扉の言葉〕」
...郷土の民謡を一つ唄うことにしたい...
豊島与志雄 「自由人」
...益満は、濃染の手拭で顔をかくし、富士春は、編笠をきて、益満が唄うと、女が弾く、流しの、流行唄(はやりうた)唄いの姿であった...
直木三十五 「南国太平記」
...何を唄うのやらいっこう分らぬ...
夏目漱石 「草枕」
...変な音頭を唄う外には取柄の無い五十男...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若い男 (唄う)はあ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...この一週間ほど前から時々美しい階音で歌を唄うようになった...
久生十蘭 「魔都」
...古来大名が高価の釜壺を埋めたりと唄う童謡あり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...橋のところで彼の唄うこえがした...
山本周五郎 「柳橋物語」
...大すましで弾(ひ)く唄う...
山本笑月 「明治世相百話」
...唄う鸚鵡(おうむ)も...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...小唄を唄うよりほかに生きて行く道がなくなっている有様であった...
夢野久作 「名娼満月」
...――飲んだら、踊るもよし、唄うもよし、寝るもよしじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...飲む、喰う、唄う、夜を歩き明かす...
吉川英治 「新書太閤記」
...流行歌(はやりうた)でよく唄うので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...目をつぶった儘、しいて気を静めようとしても、異様に昂ぶった神経は、却って泡立つ鮮血とあの気味の悪い“ユーモレスク”が思い出されるのだ、唄うまい、としてもその旋律が脈搏に乗って全身に囁きわたるのであった...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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