...魂のいのちは石垣の間に咲く菫の樣に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...同じ木に咲くところから...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...花が咲くのである...
太宰治 「津軽」
...・ゆふべしたしくゆらぎつつ咲く(月草)・おみやげは酒とさかなとそして蝿(樹明君に)・何を求める風の中ゆく・若葉あかるい窓をひらいてほどよい食慾青葉のむかうからうたうてくるは酒屋さん風ふく竹ゆらぐ窓の明暗風の夜の更けてゆく私も虫もぢつとして六月三日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...七月に躑躅(つつじ)が咲くといふやうな深い山の中から採つて來るからである...
田山花袋 「日光」
...いよいよ咲く前になって頭をもたげてまっすぐに起き直ってから開き始める...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...今がその花の咲く頃と見えて...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...花は散りても春は咲く鳥は古巣へ帰れども行きて帰らぬ死出の旅し――で――のたび...
中里介山 「大菩薩峠」
...国の庭に咲くようなのをと思って...
夏目漱石 「永日小品」
...今も尚白い菫(すみれ)が咲くだらうか...
萩原朔太郎 「宿命」
...桜(はな)の咲くころに...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...白い夾竹桃(きょうちくとう)の咲く広場で...
林芙美子 「新版 放浪記」
...けっして水中に生(は)えているマコモの中に咲くことはない...
牧野富太郎 「植物知識」
...浮草やけさはあちらの岸に咲く 乙由こは無常の意を寓したるなり...
正岡子規 「俳句の初歩」
...もし巡査が居なければ公園に花の咲く木は絶えてしまうだろう...
正岡子規 「墓」
...四月山々の花のゆったりと咲く頃に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...月見草も今年で五回目の花を咲くわけである...
山之口貘 「月見草」
...「こんな季節にも咲くのか」「あの崖下は陽溜(ひだま)りで暖かいんでしょう...
山本周五郎 「薊」
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