...我は震ひつゝもこれに和したり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...怎しても菊池君と調和しない樣な氣がするので...
石川啄木 「菊池君」
...最も社会と調和し易いからである...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...この夜、連歌したる後の即興に、『雨も心のありげなりけり』と、羽衣下の句を打出だすに、われ、とりあへず、『しめやかに語らふ窓におとづれて』と上の句つけたれど、はや眠りたるにや、答はなくて、鼾聲、雨に和して高し...
大町桂月 「房州紀行」
...晩年の白髮の總髮とよく調和してゐる清らかな雙眼や柔和な痩せ面などいふのとまるでちがつて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...全体の姿や調子によく調和していた...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...ピアノの嚴めしく重い形とはどうしても調和しない...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...これは圧搾空気と、金属弁を利用した音響学的な装置で、或特定の楽器の音を、選択協和して、音色を美しく、音響を絶大にするのだ...
野村胡堂 「音波の殺人」
...平次とすつかり融和して居るやうでも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この働きを調和して国の独立を保たんとするには...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...この家の変に乱れた空気と調和しないので彼は殊更に甘い粗暴を振舞つてゐるのだつた...
牧野信一 「父を売る子」
...前よりも飽和した...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...女へのあこがれの第一級の物に考へたそれとうまく融和して...
室生犀星 「はるあはれ」
...スラリとしていて、温和しく、申し分のないようなひとらしい...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...「踏み潰(つぶ)して通れ」するとあらゆる声がそれに和して鬨(とき)をつくった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...それに和して、耶馬台の軍の喊声(かんせい)が、地を踏み鳴らす跫音(あしおと)と一緒に湧き上った...
横光利一 「日輪」
...だから、その恐れを除いては、彼らは黄土の大陸の上に、人智人力の及ぶかぎりな建設もしたり、またたちまち破壊し去ったり情痴と飽慾(ほうよく)をし尽したり、自解して腐敗を曝(さら)したり、戦ったり、和したり、歓楽に驕(おご)ったり、惨たる憂き目にただよったり――一律の秩序あるごとくまた、まったく無秩序な自由の野民の如く――実に古い歴史のながれの中に治乱興亡の人間生態図を描いてきているのであるが、そういう長い経験の下に、自然、根づよく恐れ信じられてきたものは、ただ――人間は運命の下にある...
吉川英治 「三国志」
...参照関係が小説全体を通じて最終設計と完全に調和していることを確認せよ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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