...「あなたが助かってよござんした」「お前が助かってよかった」両人の目には咄嗟(とっさ)の間にも互いに親しみをこめてこう言い合った...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...二葉亭から直接聞いた咄(はなし)に...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...咄嗟(とっさ)のうちに気をとり直し...
海野十三 「恐しき通夜」
...咄嗟(とっさ)に彼は決心をした――が...
海野十三 「流線間諜」
...「例のサーカスの女の亭主じゃないんですか?」S夫人は伯爵夫人の依頼から咄嗟に想像して訊いてみた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...織部正は咄嗟(とっさ)に息を殺しながらジリジリと廊下の一方へ寄って...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...咄嗟(とっさ)に...
中島敦 「悟浄出世」
...野だは例のへらへら調で「実に今回のバッタ事件及び咄喊(とっかん)事件は吾々(われわれ)心ある職員をして...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...咄嗟に九鬼が非常に莨好きだつたことを思ひ出しながら...
堀辰雄 「聖家族」
...天保元年喜多村信節(きたむらのぶよ)撰『嬉遊笑覧』九に載せた瓜姫(うりひめ)の咄(はなし)の異態と見える...
南方熊楠 「十二支考」
...」と矢代は咄嵯に答えて笑った...
横光利一 「旅愁」
...探し求めていた程なのに――咄嗟(とっさ)の心理は...
吉川英治 「大岡越前」
...むしろあの特有な音聲で咄々と處女みたいなはにかみさへもつて話すのだが...
吉川英治 「折々の記」
...咄嗟(とっさ)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...咄嗟(とっさ)の防禦に狂奔(きょうほん)しているものに違いなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...かれも咄嗟(とっさ)に尺ばかりな物を懐(ふところ)から抜いて受けとめた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――玉枝は、その揺れうごく舳(へさき)から、身を躍らしかけていたが、咄嗟に、それを見つけた町人の腕にひき戻されて、仰向けに、転がった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...帝が武士に命じて竹取の家を囲ませた咄(はなし)などは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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