...毎晩裾から吹き上げる夜寒を怺へて...
石川啄木 「足跡」
...実は風に吹き上げられた色んな花粉の入つた雨なんだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...水道栓が音を立てて水を吹き上げていた...
梅崎春生 「幻化」
...その窓掛(カーテン)を天井へ吹き上げて...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼らはいかなる他の民衆よりも高く吹き上げられる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...冷たい霧が吹き上げてくる...
豊島与志雄 「道連」
...胆吹山容の雄偉にして黝黒(ゆうこく)なることは少しも変らず、大風はその山全体から吹き湧き、吹き起り、吹き上げ、吹き下ろすようにのみ思われて、つまり、山全体が大きな呼吸をしているようにしか、お雪ちゃんには受けとれなかったのは、さしも大風ではあるけれども、雨というものは一滴も降ってはいず、星の空はらんかんとして、山以外の天地は至って静かなものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...多くの場合には非常に小さい粉雪(こなゆき)が風で吹き上げられて...
中谷宇吉郎 「雪」
...吹き上げる泡(あわ)と脚(あし)を洗う流れとで...
夏目漱石 「行人」
...吹き上げる十二月の風に...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...吹き上げて来る野の風を胸に入れて彼は深い呼吸をはいた...
本庄陸男 「石狩川」
...庇の合間から吹き上げて来る粉雪が...
本庄陸男 「とも喰い」
...たぶんは吹き上げの浜の拡がって行くかぎり...
柳田国男 「雪国の春」
...絶えず吹き上げてきていた...
山川方夫 「昼の花火」
...天井に吹き上げる煙草の烟(けむり)と共に...
夢野久作 「鉄鎚」
...横町から五階の窓まで吹き上げて...
夢野久作 「ココナットの実」
...御主人はさり気なく葉巻の煙をさり気なく吹き上げながら...
夢野久作 「鼻の表現」
...薄氷の張っている三味線堀(しゃみせんぼり)から吹き上げて来る風にもふるえ上がッて...
吉川英治 「江戸三国志」
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