...その次の像法の後の五百年は多造塔寺(たぞうとうじ)の時代、即ちお寺をたくさん造った時代、つまり立派なお寺を建て、すばらしい仏像を本尊とし、名香を薫じ、それに綺麗な声でお経を読む...
石原莞爾 「最終戦争論」
...焚籠(たきこ)めてある蘭麝待(らんじゃたい)の名香...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...かういふ名香になると...
薄田泣菫 「茶話」
...早くこの名香の買締(かひしめ)をやつておく事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...右手には、塗香と、加持物、房花、扇、箸、三種の護摩木を置き、左手には、芥子(けし)、丸香、散香、薬種、名香、切花を置いてある...
直木三十五 「南国太平記」
...それから名香をたきしめたとしか思えぬ幽雅な匂いが漂って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...名香の匂いを持った不思議な娘...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「言ったところで何うもなるものではない、来年の念願だが、若し天下第一の名香『東大寺』を聞くことが出来たら、私の邪念が霽(は)れるかも知れない」「え、え?」「東大寺と言うのは、下々では手に入れる由も無い、蘭奢待の名香だ、――若しそれを手に入れて、思いおく事なく焚くことが出来たら、鼻観邪道に踏み入った私も、迷いの雲を払い落して、元の丈太郎に還ることもあろう」思い入った丈太郎の言葉を、暫らく黙って聴いて来たお園、この時男の身体を離れて、膝を直しました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...六十余種の名香、一つとして諳(そら)んじないものは無いと信じ切って居る丈太郎ですが、この香ばかりは得体がわかりません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...操にも命にも換えた名香を一刻も早く届けて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...時ならぬ名香の香りに...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...名香蘭奢待は尽きてしまいました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...名香をしまつてある穴だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...名香が高くにおい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...寛永三年九月六日(むいか)主上(しゅじょう)二条の御城(おんしろ)へ行幸遊ばされ妙解院殿へかの名香を御所望有之(これあり)すなわちこれを献(けん)ぜらるる...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...妙解院殿へかの名香を御所望有之...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...名香は、六尺の長持(ながもち)に秘せられてある...
吉川英治 「新書太閤記」
...名香を焚(た)き...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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