「名残り」の意味
残り香や余韻
「名残り」の例文(場面別)
- 日常会話彼女の香水の名残りが部屋に漂っていた。
- 文学秋の夕暮れには、夏の名残りが感じられる。
- ビジネスプロジェクト終了後も、チームの結束力の名残りが感じられた。
小説での「名残り」の使い方
...失礼な機会(チアンス)の風にあおられた洋袴(スカアト)――多くの場合それは単にスカアトの名残りに過ぎないが――の下から...
谷譲次 「踊る地平線」
...つきぬおん名残りにさま/″\のおんものがたりをあそばすうちに...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...このごろではただその名残りの赤い青い粉(こ)ばかりが残っていた...
田山花袋 「田舎教師」
...かつて熊祭の際にシャーマンによって演じられた仮装舞踊劇の名残りと見られるものなのであります...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...昔の名残りを止(とど)めていました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...大宮の庭の名残りの黄菊紫蘭とも見え...
中里介山 「大菩薩峠」
...名残りの虻(あぶ)が障子に鳴って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...名残りの円蓋(えんがい)で数珠(じゅず)かけ鳩(ばと)が...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...名残りの湯滝を浴びる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...見送ってくれる何十人のものに名残りを惜しまねばならぬのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...浅草の奥山等に名残りを止めて楊弓店営業と鹿爪(しかつめ)らしい看板...
山本笑月 「明治世相百話」
...冬は雪見と江戸時代の名残りを止めて...
山本笑月 「明治世相百話」
...まだ少年の名残りをとめた青年が美しい女学生の肩を抱き...
横光利一 「旅愁」
...名残り惜しげな姿もあり...
横光利一 「旅愁」
...そして張飛自身も、芙蓉の身を抱いて、白馬の上に移り、名残り惜しげに、「いつかまた、再会の日もありましょうが、ではご機嫌よく」「おお、きっとまた、会う日を待とう...
吉川英治 「三国志」
...名残りを篤うさせたのであった...
吉川英治 「三国志」
...はげ落ちた螺鈿(らでん)の名残りが猫の目みたいに光っていて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...しかしまだ/\名残りの日の光はさし込んでゐた時であつて...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
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