...ね?」「ありやア名うてのおほ山師だ」と...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...――その刑事が警視庁でも名うての名探偵だったことは後になって知ったのです――私は何気なく応接間へ入って行きました...
江戸川乱歩 「双生児」
...米国で名うての首歌妓(プリマドンナ)だが...
薄田泣菫 「茶話」
...甲府で名うての腕利きの老石工でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし家は剣道で名うての男谷(おたに)の家...
中里介山 「大菩薩峠」
...本銀町(ほんしろがねちょう)でも名うての堅い人間で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸で名うての處女(むすめ)を漁(あさ)り始めた」「――」「金で濟むのは百兩二百兩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...友田もこの町では名うての顔役じゃ...
火野葦平 「花と龍」
...名うての哥薩克連は誰も彼もさういふ噂話を耳にすると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...何しろ服部は名うての壮士で懲役へ行くのを自慢にしてゐる人物なんだから――とたいもお葉も好い顔はしなかつたのに...
牧野信一 「サクラの花びら」
...名うての悪者らしいとは――「それで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...すると、うむ、それは、よき人々に贔屓(ひか)れておるな――広海屋と申せば、名うての大町人、やがて江戸一にもなるべき人だ――」「うむ、左様なことを、お城重役が申されていたか――」広海屋の、栄達を望んでもがきつつある心は、すぐに激しく動揺して、喜色満面...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...名うての豪の者ではないか!勘助は...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...開成山は国男さんがすこし迷惑らしいし(今の駐在の人が名うての人で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この界隈でも一といわれる名うての大百姓で御座います...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...痣(あざ)の久六(きゅうろく)という名うてな悪女衒(わるぜげん)...
吉川英治 「剣難女難」
...ここらはもう名うてな梁山泊に近いので...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――ど、どうして」「彼奴(あいつ)は、名うてな悪で、この空地には、ああいうガチャ蠅(ばえ)がたくさんおりましてな、少し甘い顔と見れば、すぐたかって来るのでございます...
吉川英治 「宮本武蔵」
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