「吊」の意味
つるすこと
小説での「吊」の使い方
...向うの軒先に吊(つる)した風鐸(ふうたく)の影も...
芥川龍之介 「東京小品」
...猫のように吊しあげられたのは一人の男と女...
海野十三 「蠅男」
...蚊帳も吊らないで眠つてしまつた...
種田山頭火 「其中日記」
...いちばん目に止るのは足の方の鴨居(かもい)に笠と簑とを吊して笠には「西方十万億土順礼 西子」と書いてある...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...上に吊上(つりあ)がった腕をブラブラさせ...
中島敦 「悟浄出世」
...古ぼけた紙看板の吊つてあるみすぼらしい店だ...
長塚節 「須磨明石」
...両方の軒に吊した提灯は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...主人の死骸を柿の木に吊つたのはやり過ぎでしたね」「權次もさう言つてゐたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尋常な首吊りでないことは餘りに明かです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...キッチリ三字になったら駕籠を吊りだしてくれ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...左腕を首から吊つてゐた...
牧野信一 「肉桂樹」
...パンを! スクラム!スクラム!一九三五年おれは―――毎日のように鞭でひっぱたかれる機械の顫音と荷物をうけわたす徒刑囚の退屈な懸け声と革紐で吊し上げられる囚徒の悲鳴と―――銃声とそして―――瞬間!殺戮の叫喚と混乱を聞き番号と重監禁の札をぶったつけられた独房の扉をおれは破れるばかりに叩きはじめた―――その時!突然...
槇村浩 「獄内にてドイツの同志を思う歌」
...蚊帳が吊ってあって何だか分らないから裏手のほうへ廻るうちに」といわしめている用意に思い当るのである...
正岡容 「我が圓朝研究」
...長いのや短いのやそれからまた頭痛のする位の大玉の數珠が吊されてあつた...
室生犀星 「京洛日記」
...どうも仲平とは不吊合いなように思われる...
森鴎外 「安井夫人」
...首を吊(つ)った者...
山本周五郎 「半之助祝言」
...涙に吊(つ)り上った...
吉川英治 「夕顔の門」
...眼じりも小鼻も吊り上がってしまい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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