...ユウゴオ吁(ふつく)として答ふらく「天才なり」と...
芥川龍之介 「骨董羹」
...「吁(あ)ッ――」と声をあげて...
海野十三 「振動魔」
...一度は、「吁(あ)ッ、痛ッ!」と松山が大声で叫んだので、みると、指の尖端(とっさき)を口中に入れて舐(な)めていた...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...常人(つねなみのひと)ならば吁(あ)といひて逃(にぐ)べきに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...女はみな吁(あ)といひてうつぶして愕然(おびえ)迷(まど)ひ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...環堵廓然として空宇人(ひと)を絶ち、茫々たる萋草(さいさう)晝尚ほ暗く、古墳累々として其間に横(よこた)はれるを見、猛然として悟り、喟然として嘆ず、吁、天下、心を傷(いた)ましむる斯の如きものあるか...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...*吁わが天父クロニオーン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...吁(ああ)彼女は死んだのか...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...舞ひ(あが)り舞ひり吁(ああ)! はたして昨日が晴日(おてんき)であつたかどうかも...
中原中也 「暗い天候」
...しかし、それは、吁、何時ものやうにまた、結論には到達せずに終るであらう――といふことが一種の幻想のやうに彼の眼前を掠めた...
中原中也 「青年青木三造」
...父親(てておや)は先刻(さきほど)より腕ぐみして目を閉ぢて有けるが、ああ御袋、無茶の事を言ふてはならぬ、我(わ)しさへ始めて聞いてどうした物かと思案にくれる、阿関(おせき)の事なれば並大底でこんな事を言ひ出しさうにもなく、よくよく愁(つ)らさに出て来たと見えるが、して今夜は聟どのは不在(るす)か、何か改たまつての事件でもあつてか、いよいよ離縁するとでも言はれて来たのかと落ついて問ふに、良人(おつと)は一昨日(おととひ)より家へとては帰られませぬ、五日六日と家を明けるは平常(つね)の事、さのみ珍らしいとは思ひませぬけれど出際(でぎは)に召物の揃(そろ)へかたが悪いとて如何(いか)ほど詫びても聞入れがなく、其品(それ)をば脱いで擲(たた)きつけて、御自身洋服にめしかへて、吁(ああ)、私位(ぐらゐ)不仕合の人間はあるまい、御前のやうな妻を持つたのはと言ひ捨てに出て御出で遊しました、何といふ事で御座りませう一年三百六十五日物いふ事も無く、稀々(たまたま)言はれるはこの様な情ない詞をかけられて、それでも原田の妻と言はれたいか、太郎の母で候(さふらふ)と顔おし拭(ぬぐ)つてゐる心か、我身ながら我身の辛棒がわかりませぬ、もうもうもう私は良人(つま)も子も御座んせぬ嫁入せぬ昔しと思へばそれまで、あの頑是ない太郎の寝顔を眺めながら置いて来るほどの心になりましたからは、もうどうでも勇の傍に居る事は出来ませぬ、親はなくとも子は育つと言ひまするし、私の様な不運の母の手で育つより継母御なり御手かけなり気に適(かな)ふた人に育てて貰ふたら、少しは父御(ててご)も可愛(かわゆ)がつて後々(のちのち)あの子の為にも成ませう、私はもう今宵(こよひ)かぎりどうしても帰る事は致しませぬとて、断つても断てぬ子の可憐(かわゆ)さに、奇麗に言へども詞はふるへぬ...
樋口一葉 「十三夜」
...噫又吁 四五日内のニウスに注意せよ...
平出修 「逆徒」
...噫吁戯(あゝあゝ)...
牧野信一 「浪曼的月評」
...吁余与卿雲...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...長吁歎文治...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...丁度秋の半ば頃で庭には秋の草花が露に濡れて、眼眩(めまぐる)しい程咲き乱れていたが、姫は又もやお話の事を思い出して、吁(ああ)、あの花が皆善(い)い魔物か何かで、一ツ一ツに面白い話しを為(し)てくれればいいものを、彼(か)の林の中に囀(さえず)っている小鳥が天人か何かで、方々飛びまわって見て来た事を話して聞かせるといいいものをと独(ひと)りで詰(つま)らなく思っていると、不意に耳の傍で――「美留女姫、美留女姫」と奇妙な声で呼ばれたので、吃驚(びっくり)してふり向いた...
夢野久作 「白髪小僧」
...吁(ああ)恐ろしい...
夢野久作 「白髪小僧」
...そうして吾れと自分の頭の毛を掻(か)きむしって――「吁(ああ)...
夢野久作 「白髪小僧」
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