...可愛い目をしていらっしゃるわね」彼等は僕には女生徒よりも一人前の女と云う感じを与えた...
芥川竜之介 「歯車」
...その可愛いゝ堅い覚悟が今更に人々の胸をゑぐつた...
有島武郎 「お末の死」
...「‥‥」渠はまたそのあどけない樣子を見ると、ただ、もう、可愛いやうな、嬉しいやうな氣になつて、自分の不安な戀を反省することもうち忘れ、新たに書き出した原稿の前にあぐらをかいたまま、手を延ばしてかの女を引き寄せ、そのやはらかい頬ツぺたへ接吻した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...こんな可愛い子供を残して死んで了った...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...クララの可愛いお尻に...
高見順 「いやな感じ」
...可愛い名でしょう?」「そうですか...
太宰治 「令嬢アユ」
...この顔がひどく善良な可愛い顔に見えてくる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...誰があの可愛いエルシーなどを傷つけるものか! 私は彼の女を威かしはしたかもしれないが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...世の中に金ほど可愛いものはないと思っている人情知らずでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...おじさんは背が低くって可愛いところがあるけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人娘のお糸が可愛いゝばかりだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前は俺の可愛いゝ小鳩...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...美しい色電気と共に黒い燕尾服の可愛い少年とドガの踊り子の様に桃色の舞踊服をつけた軽い少女が現れる...
三岸好太郎 「上海の絵本」
...女の子は桃子が可愛い名だけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...可愛い昔話の小鳥は...
柳田國男 「日本の伝説」
...ビックリしたように振り返る横顔がタマラなく可愛いよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...母公のお叱りは、ただただ、遠国におわすあなたの妹君をいじらしき者、可愛いものと、情にひかれておいでになるだけのことですから」「では、どうして母をなだめるか」「一人の大将に五百騎ほどをさずけ、急遽、荊州へさし向けられ、玄徳の御内方たる妹君へ、そっと密書を送って、母公の病篤し、命(めい)旦夕(たんせき)にあり、すぐかえり給えとうながすのです」「む、む」「その折、玄徳の一子、阿斗(あと)をも連れて、呉へ下ってこられたなら、あとはもう此方のものです...
吉川英治 「三国志」
...ただわけもなく可愛い...
和辻哲郎 「初めて西田幾多郎の名を聞いたころ」
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