...強慾で――いやその中でも取分け甚しいのは...
芥川龍之介 「地獄変」
...取分け御姫樣の御側からは御離れ申した事がないと云つてもよろしい位...
芥川龍之介 「地獄變」
...殊に外部の音響に對する防禦機關の具備してゐない事は都會生活をする者にとつて取分け嚴酷なる責罰である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...取分け私自身の聞出して書く材料が...
石川啄木 「菊池君」
...四合罎(しがふびん)に取分(とりわ)けて...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...取分け自動車と船とが苦手であったこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...やがて女はわが身を送出でて再び葡萄棚の蔭を過ぐる時熟(みの)れる一総(ひとふさ)の取分けて低く垂れたるを見...
永井荷風 「葡萄棚」
...わけても最近の『文芸倶楽部(ぶんげいクラブ)』(大正四年十一月号)に出でし江見水蔭(えみすいいん)が『水さび』と題せし一篇の如き我身には取分けて興(きょう)深し...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...自分の取分をほかにして何が残りましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...取分(とりわ)けては甚樣(じんさま)のこと...
樋口一葉 「曉月夜」
...蚊(か)いぶし火鉢(ひばち)に火(ひ)を取分(とりわ)けて三尺(じやく)の椽(ゑん)に持出(もちいだ)し...
樋口一葉 「にごりえ」
...お勢も今日は取分け気の晴れた面相(かおつき)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...取分けてお勢が母親に孝順(やさしく)する...
二葉亭四迷 「浮雲」
...取分けて若い男という者はこうこういう性質のもので有るから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...取分け酷目(みじめ)な目に逢はされたのは...
三島霜川 「解剖室」
...看取分憂勤所職...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...刺繍(ぬいとり)をする事が取分けてお上手だったそうで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...勝家の取分も減らして...
吉川英治 「新書太閤記」
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