...取り分けて快活ではあったが...
有島武郎 「或る女」
...精微な空気(エーテル)を粗鬆な(普通の)空気から取り分けた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...金持ちのお嬢さんでふたりは学校以外にいろいろなことを仕込まれたが取り分け舞踊は両方の親達が好きだったので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...鉱夫たちさえ尻込みしてその取り分け作業を嫌った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それと云うのが眼が潰れると眼あきの時に見えなかったいろいろのものが見えてくるお師匠様のお顔なぞもその美しさが沁々(しみじみ)と見えてきたのは目しいになってからであるその外(ほか)手足の柔かさ肌(はだ)のつやつやしさお声の綺麗(きれい)さもほんとうによく分るようになり眼あきの時分にこんなにまでと感じなかったのがどうしてだろうかと不思議に思われた取り分け自分はお師匠様の三味線の妙音を...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...取り分け今宵の桔梗の方は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...―――取り分け松雪院のような気高い品性の婦人にあっては...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼女はどこかしんどそうに今日の仕事を取り分けていた...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...手焙(てあぶ)りに火を取り分けて出したりしながら...
近松秋江 「霜凍る宵」
...しかし私にとっては取り分けて悪人でした...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...前髪だけ取り分けて短く切り揃えている...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...取り分け千代子を可愛(かわい)がった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...取り分け淋しいのは...
北條民雄 「すみれ」
...アナウンスされて一ばん困るのは芸人の名前――取り分け講釈師の名前である...
正岡容 「下町歳事記」
...これを取り分けての判斷(一分法(パルチクレエル))とす...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...取り分けての判斷は同一體(前陳)に矛盾の義(後陳)を附することを許しもすべけれど...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...別に食物を取り分けて供える風があるか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...取り分けて大正年間においては...
柳田国男 「雪国の春」
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