...はんぶんはんぶん」といいつついきなり父に取りつく...
伊藤左千夫 「奈々子」
...取りつく島もなさそうに思われる...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...一つの木に取りつくと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...取りつく島も無かつた...
太宰治 「津軽」
...あんさんも飲んでごらんといってちちくびからしたたりおちているのを茶碗(ちゃわん)で受けてさし出しますから父はちょっとなめてみてなるほどあまいねといって何げないていに取りつくろっていましたけれどもお静がなんの意味もなく飲ませたものとばかりには思われませなんだので自(おの)ずと頬(ほお)があからんでまいりまして...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...或る日の合戦に戦場に於いて行くえ不明になったかの如く取りつくろい...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...へんに生真面目(きまじめ)に取りつくろっている表情が...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そう思うと私はますますどこへ取りつく島もないような気がして...
近松秋江 「霜凍る宵」
...しかし蠅(はえ)を取りつくすことはほとんど不可能(ふかのう)に近いばかりでなく...
寺田寅彦 「蛆の効用」
...必ず何かその凝縮する時に取りつく核のようなものが必要であって...
寺田寅彦 「塵埃と光」
...女中に「お客さまの下駄を揃えなさい」「はあい」取りつく島もなかった...
火野葦平 「花と龍」
...「そうでしょう」取りつく島も無いのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...暗に「善良な学生」を取りつくろひ...
牧野信一 「祖母の教訓」
...人前を取りつくろふために...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...取りつく島は無い...
三好十郎 「肌の匂い」
...すぐには取りつくことができないのだ...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...取りつくろわれた形をとおしてだけ見るのです...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...伝六取りつく島も無い...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
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