...革命後中央に収まる金は僅かに二千万両(テール)に過ぎぬ...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...これだけの品物が収まるやろうか思うたけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...風が漸(ようよ)う収まるのを待ってその忌(い)ま忌(い)ましい脆弱(ぜいじゃく)な家へ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...沢崎の手紙は罫引(けいひ)きの書簡箋(せん)一枚へ(先日幸子が未亡人の許(もと)で見せられたのは巻紙へ毛筆でしたためてあったのに)一杯に収まるようにペン字で書いてあり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どうせ三人こないになったら無事に収まるはずあれしませんさかい...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...不連続線の狂風が雨を呼んで干からびたむせっぽい風が収まると共に...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...ただ社会人事に関する限り定型のストックが科学記事の場合とは比較にならぬほど豊富だからたいていの場合にはそれほどひどく曲げなくても収まるようなちゃんとした型が見つかりやすいのに...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...指輪が見つかったときその疑問も収まる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...一般に不安は諦らめれば収まるものらしいが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...一例を挙ぐれば中洲(なかず)と箱崎町(はこざきちょう)の出端(でばな)との間に深く突入(つきい)っている堀割はこれを箱崎町の永久橋(えいきゅうばし)または菖蒲河岸(しょうぶがし)の女橋(おんなばし)から眺めやるに水はあたかも入江の如く無数の荷船は部落の観をなし薄暮風収まる時競(きそ)って炊烟(すいえん)を棚曳(たなび)かすさま正(まさ)に江南沢国(こうなんたくこく)の趣をなす...
永井荷風 「日和下駄」
...前年の二重政府的情勢もこれで収まるかに見えた...
服部之総 「尊攘戦略史」
...怒りが収まると哀れな姿だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...ザラ……浮くだけ浮いたらこんな歯の病ひなんて収まるだらう――私は...
牧野信一 「悪筆」
...ぶくりんの行状さへ収まるならば...
牧野信一 「月あかり」
...騒々しい喚きは次第に収まるのであつた...
牧野信一 「剥製」
...漸くそれが収まると...
牧野信一 「晩秋」
...一寸四方の箱に収まる蚊帳(かや)を持ちいると聞き...
南方熊楠 「十二支考」
...あっしをどうなさるおつもりかね? どうしたらおなかの虫が収まるんですかい?」「ええ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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