...ちょうどさっきとは反対に一寸ずつ...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...心臓はその反対にめちゃくちゃにはやくうった...
海野十三 「怪星ガン」
...反対にこちらが眠り薬に掛ったかの様...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...またそれと反対に...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...雪子はまたその反対に一番細面の...
谷崎潤一郎 「細雪」
...主人とお得意さんとのあいだには、ひじょうな違いがあった――主人は、カシタンカをぶつ権利があるが、反対に、お得意さんに対しては、カシタンカのほうで、そのふくらはぎにかみつく権利があるのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...その気心をよく知っているので、私は、こちらでもややしばらく黙って、わざとらしく、じろじろ女の顔を見ていたが、やっぱりついに根まけして、「京人形、京人形の顔を二年も見なかったので、今そこへ来た時にはほかの人間かと思った」戯弄(からか)うようにそういうと、彼女はそれでも微笑もせず、反対に、「あんたはんかてあんまりやおへんか」彼女は美しい眉根を神経質に顰(しか)めながら、憤(いきどお)るようにいう...
近松秋江 「黒髪」
...仁太とは反対に、身をすくめ、顔をそむけ、おまけに目をつぶっている吉次は、ふだんの小気さをそのまま映(うつ)しだされているようで、かわいそうにさえ思えた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...なぜなら反対に、無限なる実体のうちには有限なる実体のうちにおけるよりも多くの実在性があること、また従って無限なるものの知覚は有限なるものの知覚よりも、言い換えると、神の知覚は私自身の知覚よりも、いわばいっそう先なるものとして私のうちにあることを、私は明瞭に理解するからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...四それと反対に現実の国の矢留瀬苗子は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...反対に高蹈派の詩人等は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...反対に心の中が満ち溢れ...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...その意志とは反対に通俗になっているという逆説的な人間描法の魔術に落ち込んだ感傷家が...
「純粋小説論」
...捕まるまいとすればそれと反対に今夜の餓(う)えをしのぐ工夫もない...
吉川英治 「江戸三国志」
...ぎくともせず、反対に、槍に誓いを示して来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...もしこれが反対に...
吉川英治 「新書太閤記」
...何かまた、それとは反対に、子たちに落度があり、自分のつとめに欠けたと顧みられる節のある時も、(ふつつかを致しました...
吉川英治 「日本名婦伝」
...形がますます整って行くと反対に...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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