...われわれが空中に飛び上った途端に『空の虱(プー)』の空中分解式が始まったりするんじゃ厭だぜ...
海野十三 「地球盗難」
...「鞭が厭なら、泥を調(ね)って醤(したじ)をこしらえるか、それとも身のたけ三丈の鬼になるか、どっちでもその方のいい方にするがいい」大異は早く鞭を逃れたいと思ったが、泥を調って醤をこしらえることはできないので三丈の鬼になろうと思った...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...「起きなけりゃ厭(いや)よ...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...大ミミズクかな……ラネーフスカヤ (身ぶるいして)なんだか厭な気持...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...どこのどんな家のものだか知れないような女連の中に交じって立ち働くのも厭なようで...
徳田秋声 「足迹」
...お庄も厭な気がした...
徳田秋声 「足迹」
...又自分の体に中る鞭ほど厭なのである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...馬鹿律義(ばかりちぎ)なものに厭味(いやみ)も利(き)いた風もありようはない...
夏目漱石 「子規の画」
...健三は厭(いや)な顔もせずに書斎へ入った...
夏目漱石 「道草」
...其頃は英語と来たら大嫌(だいきら)いで手に取るのも厭(いや)な様な気がした...
「落第」
...それが厭なら、用立てた金子百五十兩、三年間の利に利が積んで、六百五十兩になる、今此處で返して貰はうか」威猛高(ゐたけだか)になるのは、三十五六の浪人、高利の金を貸して、品川一圓の憎まれ者になつて居る、澤屋利助の用心棒、大川原五左衞門といふ御家人崩れです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...奉公が厭(いや)だから放火したとか...
林芙美子 「新生の門」
...厭だなア、二階へ上ったら名前を言ってやろう……啓吉は、雑巾で足を拭いて、鉄梯子を上って行った...
林芙美子 「泣虫小僧」
...わたくしはけっして厭(いと)いません...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...彼は大変な怠け者で何をするのも厭がつた...
牧野信一 「吾家の随筆」
...この評の厭味多くして気のきかぬ事について余は少し驚いたのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...齒の軋(きし)むほど平生(ふだん)厭がつてゐたのだつた...
正宗白鳥 「假面」
...ふとこの心を眺めおろしているとりすました自分に気が付いてちょっと厭な気分になった...
矢田津世子 「父」
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