...で、十分に熱すると、ガラス瓶は勿論、ごく厚くて、ごく堅い鉄や銅の鍋も、又其他の抵抗力の強い何んでもを破裂させる非常な力のものになる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...家光の之を眷遇すること厚く...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...レヤチーズの霊は必ず手厚く祭ってやろう...
太宰治 「新ハムレット」
...世高は施十娘一家の者にも厚く報いて...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...有難う御座います」と言つて出方に厚く御辞儀をしたものです...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...廣き二重の紫の袍――其上を柔かき絨毛厚く蓋ふ者――はおりてしかと締めとめぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...青銅を 360厚く重ねし胸甲も...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大変有難(ありがた)がって厚く御礼を言いながら...
豊島与志雄 「狸のお祭り」
...手厚く連れてこられるものとして待ちかまえていた女たちはそれを見ると戦慄(ふるえ)た...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...まるで亀の甲羅(こうら)みたいに厚くて堅い...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...されども夫の家にゆきては専ら(しゅうとしゅうとめ)を我親よりも重んじて厚く愛(いつく)しみ敬ひ孝行を尽(つくす)べし...
福沢諭吉 「女大学評論」
...父はそこで私の世話になつたことについて善作さん一家に厚く礼を云つてくれた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...どれか一つだけ厚く綿の入っているのをおいておいていただきたいのだけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...少し年数物になって厚く膨(ふく)れたのへ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...山路に深くおはいりになるにしたがって厚く積もっているのに気がおつきになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...将士はみな戦袍(せんぽう)の下に綿衣を厚く着こんだ...
吉川英治 「三国志」
...国葬をもって厚く祭らしめた...
吉川英治 「三国志」
...――義に厚く、侠につよく、たいそう金ばなれもきれいな人とは伺っておりますが」「なにを隠そう、じつは今度のわしの用向きというのは、その晁蓋から頼まれて、或る一用を帯びて参ったわけじゃが」「では、なんですかい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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