...入口の厚い西洋扉はピッシャリととじられてありました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...厚いところは八九寸もこの游泥でおおわれる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...厚い皮をもったものがそんなに敏感であろうとは誰にも思いがけないことであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...太夫さんのすすめてくれた舞台用の緞子(どんす)の厚い座蒲団(ざぶとん)の上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...四方共頑丈(がんじょう)な建物だの厚い塗壁だのに包(かこ)まれて...
夏目漱石 「行人」
...時に厚い切(き)り口(くち)が...
夏目漱石 「それから」
...厚い木屑(きくず)が槌の声に応じて飛んだと思ったら...
夏目漱石 「夢十夜」
...セエラが厚い天鵞絨や毛皮にくるまって馬車から降りると...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...かくお手厚い御饗応(ごきょうおう)にあっては恐縮のいたりで――」木魚の顔が赤くなって...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...斯ういう真面目な青年の事だから主人の信用の甚だ厚いのは無論である...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...すぐに厚い雲の塊(かたまり)の中にかくれてしまつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...大きな体躯とぶ厚い胸板を持ちながら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...それは非常に厚いガラスなんだから...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...子供たち! あの破れたガラスは非常に厚いいいガラスで...
宮本百合子 「従妹への手紙」
...坑から上げた土は、厚い土壁とし、数条の堤となし、壇となし、ここに蟻(あり)地獄のような土工業が約一ヵ月も続いた...
吉川英治 「三国志」
...かねて執権高時の厚い信任をうけて...
吉川英治 「私本太平記」
...もう白い手は武松の厚い肩を半ぶん捲いて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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