...行李を卸すや否や...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...その一条の物語というのを書卸すのだがね...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...クージカを下へ卸すのも可哀そうだし...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...やれやれと思って棍棒を卸すてえとぐらぐらと目が眩(まわ)って其処へ打倒(ぶったお)れた...
徳田秋声 「躯」
...根を卸す考えはなく...
徳田秋声 「縮図」
...扉は内から錠を卸すことが出来るやうにしてある...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...これからは駒井甚三郎と呼ぶ――はいま椅子へ腰を卸すと共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...竜之助の首筋に剃刀を当てて後ろに撫で卸すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...大きな円い袋の中へ風を孕(はら)ませて空から卸すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで頭上の衣類を取卸すと共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...単にただ日傭取(ひようと)りのお雇い壮士のようにこき卸すのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこへ鍬を卸すことは...
中里介山 「大菩薩峠」
...今となって人間道に引卸すなんては罪だよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...繻子(しゅす)の模様も対(つい)とは思うが、日除(ひよけ)の白蔽(しろおい)に、卸す腰も、凭(もた)れる背も、ただ心安しと気を楽に落ちつけるばかりで、目の保養にはならぬ...
夏目漱石 「虞美人草」
...担いで来た網を舟の中へ卸すと...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...私はそのいずれであるかを構わず私に与えられた席に腰を卸すであろう...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...衣を卸すといふやうな意味から轉じて...
森林太郎 「當流比較言語學」
...その上から今一つ差込の閂(かんぬき)まで卸すとモウ誰が来ても開けない...
夢野久作 「二重心臓」
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