...掛茶屋の赤毛布に腰を卸せば...
大町桂月 「久地の梅林」
...こんど出版する豫定の「愛と美について」といふ書き卸し短篇集の校正刷を...
太宰治 「當選の日」
...――ところで私自身はホップの卸商(おろししょう)です...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...箪笥にきちんと錠を卸(おろ)して...
徳田秋声 「足迹」
...こは過(すぐ)る日八重わが書斎に来(きた)りける折書棚の草双紙(くさぞうし)絵本(えほん)の類(たぐい)取卸(とりおろ)して見せける中(なか)に豊国(とよくに)が絵本『時勢粧(いまようすがた)』に「それ者(しゃ)」とことわり書したる女の前髪切りて黄楊(つげ)の横櫛(よこぐし)さしたる姿の仇(あだ)なる...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...それをここへ卸して...
中里介山 「大菩薩峠」
...また薦(こも)を卸してしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...とある一つの枝に腰を卸して...
中里介山 「大菩薩峠」
...商人(あきんど)は卸(おろ)した四角(かく)なぼて笊(ざる)から眞鍮(しんちう)の皿(さら)と鍵(かぎ)が吊(つる)された秤(はかり)を出(だ)した...
長塚節 「土」
...「どつちでもえゝつて腹(はら)減(へ)つちやしやうあんめえな」おつぎは茶碗(ちやわん)と箸(はし)とを棚(たな)から卸(おろ)した...
長塚節 「土」
...まず片荷(かたに)だけ卸(おろ)したなと思った...
夏目漱石 「虞美人草」
...昨夜は店卸しで、店の方がやけに忙(せわ)しかったので、気になりながら四五日こちらは見廻り兼ねておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「大森彦七」は師匠団十郎が福地桜痴居士に書卸していたゞき...
松本幸四郎 「大森彦七と名和長年」
...今夜よく煮てそのお鍋を地の上へ卸して一晩冷しておいて明日になってモー一度煮なければ極く好(い)い味が出ません...
村井弦斎 「食道楽」
...最新流行仕立卸(おろ)しのパリパリを着ているのも...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...向うの海岸に卸しておく...
夢野久作 「名娼満月」
...一個の卸値段を三銭として毎年二円四十銭の収入が一本の榔子から揚がる筈(はず)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...宵から戸を卸(おろ)していた...
吉川英治 「松のや露八」
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