...却って無名の古い画家の縁起絵巻物などに瞥見(べっけん)するところである...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...この点では却って旧弊な執事等より進取的であった...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...それだけ却って一層...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...実は之によって却って益々直観的な性質をこの常識は濃厚にするのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...不安によって却って益々強くなる勢力と...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...近頃では却って帆影を恐れ...
豊島与志雄 「女人禁制」
...赤いめだかや鮒が却って静けさを増す軽快さで泳いでいるなかに...
豊島与志雄 「夢の図」
...却っていいかも知れない)そう考えた時...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...その慈眼房が却ってこの法然の弟子となられたのは不思議のことである」と云って様々に語り聞かせたことがある...
中里介山 「法然行伝」
...一般の方々には却って意外なことであろう...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...却って逆転させられて...
宮本百合子 「明日への新聞」
...思って居る事の一つもまとまらない所か却って種々お久美さんにとっては厭な事許りが殖えて此れから益々辛い事だらけになって行きそうな有様なので...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...或る意味では良人になろうとする青年よりも却って妻になろうとする若い女性たちの心に...
宮本百合子 「家庭創造の情熱」
...お忠義ぶる女は却っていじめられますよ」小声で話していると...
宮本百合子 「刻々」
...却って受動的な(客観的には)ことになったと思う...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...神経質になって拘泥するなどのことは決しておありなさるまいからと、私が却って、はげまされる形でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...却って自分を苦しめることになるだろう...
横光利一 「夜の靴」
...これほどの悲境に陥ってもなお死ぬという考えに心をそそられるどころか却って恐怖を感じるような人は...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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