...卯の年をも送りぬ...
大町桂月 「冬の榛名山」
...天しょうじゅういちねん卯月(うづき)二十四日と申すおくがたの御さいごの日におわってしまったのでござりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...唯(たゞ)一つ卯平(うへい)が野田(のだ)へ行(ゆ)くのを暫(しばら)く猶豫(いうよ)して貰(もら)つて自分(じぶん)は其(そ)の間(あひだ)に少(すこ)しでも小遣錢(こづかひせん)を稼(かせ)いで來(き)たいと思(おも)つた...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)が草臥(くたび)れた容子(ようす)をして居(ゐ)るのが態(わざ)とらしいやうに見(み)えるので卯平(うへい)は苦(にが)い顏(かほ)をして...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は捲(ま)きつけた紙(かみ)へ煙脂(やに)の浸(し)みた煙管(きせる)をぢう/\と鳴(な)らしながら難(むづ)かしい顏(かほ)が暫(しばら)く解(と)けなかつた...
長塚節 「土」
...厭(や)だら後(あと)から來(き)た者(もの)出(で)ろつち氣(き)なんだから」卯平(うへい)は銜(くは)へた煙管(きせる)を少(すこ)し顫(ふる)へる手(て)に持(も)つて途切(とぎ)れながら漸(やうや)く此(こ)れだけいつた...
長塚節 「土」
...「俺(お)れ小忌々敷(こえめえましい)から打(ぶ)つ飛(と)ばしてやつたに」卯平(うへい)は暫(しばら)く措(お)いて又(また)少(すこ)し聲(こゑ)に力(ちから)を入(い)れていつた...
長塚節 「土」
...卯平等(うへいら)根性(こんじよう)薄弱(やくざ)だから仕(し)やうねえ」小柄(こがら)な爺(ぢい)さんは髮(かみ)を一杯(ぱい)に汗(あせ)で濕(うるほ)した...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は其(そ)の蹙(しが)めるやうな目(め)で微(かす)かに點頭(うなづ)いた...
長塚節 「土」
...「十五日卯時発す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」前年己卯十一月の儒者の任命と...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「天保十四癸卯除夜」の七律各(おの/\)一がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今日卯上刻御供揃...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...卯三郎、房助、たけは奴婢である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...……卯木は」「いいえ...
吉川英治 「私本太平記」
...大事にしてやってくれい」その卯木の良人服部治郎左衛門は...
吉川英治 「私本太平記」
...平和な真昼の籬(まがき)に卯(う)の花がうなだれていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのため私は、藤夜叉、卯木、草心尼、正成の妻、高氏の妻、後醍醐をめぐる三人の妃などへも、創意をほしいままにしているが、それがまた読者のお叱りとなって刎(は)ね返ってきたりもする...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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