...それとは全く違つた心持が卒然として起つて來る...
石川啄木 「硝子窓」
...卒然として私は自分自身の卑怯に烈しい反感を感じた...
石川啄木 「弓町より」
...彼は卒然として思い起した...
梅崎春生 「記憶」
...我が貿易は卒然として止まるであろう...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...卒然として之に對すれば相當大きい堆積であり數人の力では一通り眼を通すさへ困難な位であるが...
橘樸 「支那を識るの途」
...殊に文中卒然としてでてくる「本木昌造樣へも御遣し被下度...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...北支事変の発生によって政治的な挙国一致なる儀礼が卒然として社会的に発生し得るということのメカニズムは...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...卒然として容赦なく食道を逆(さか)さまに流れ出た...
夏目漱石 「思い出す事など」
...女は卒然として、「じゃ、もう帰りましょう」と言った...
夏目漱石 「三四郎」
...此一刻(いつこく)の幸(ブリス)から生ずる永久の苦痛が其時卒然として...
夏目漱石 「それから」
...すると、平岡は急に様子を変えて、落ち付かない眼を代助の上に注いだが、卒然として、「そりゃ、僕も疾(と)うから、どうかする積りなんだけれども、今の所じゃ仕方がない...
夏目漱石 「それから」
...この一刻の幸(ブリス)から生ずる永久の苦痛がその時卒然として...
夏目漱石 「それから」
...このとき卒然と思い知った...
久生十蘭 「ノア」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...さしもの鈍物が卒然としてさめた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...卒然と何か悟って...
吉川英治 「親鸞」
...おのれの身についているにおいというものは、誰でも自分には分らないものに違いないが、武蔵はそういわれて、卒然と、自分の影にこびりついている妖気と血なまぐささに気づいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...無為に閉じ籠(こ)められる時――卒然として...
吉川英治 「宮本武蔵」
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