...それは差出人が匿名で...
海野十三 「地球発狂事件」
...「さうすると身体(からだ)ぢゆうの何処(どこ)にも風邪の匿(かく)れる場所が無くなつてしまふ...
薄田泣菫 「茶話」
...とうとう庸介に迫って響察署へ匿名(とくめい)の手紙を書かせた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...所謂匿名批評の特異な点は寧ろもっと別な処に横たわる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ここにはまだ匿された疑問がひそんでいるように思われる...
戸坂潤 「生産を目標とする科学」
...こうした匿された形而上学は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...二週間前には憤然として拒絶した仕事を――ある富裕(ふゆう)な匿名の好事家があって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無名又は匿名作家の探偵小説を...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...当局はあわてて真相の秘匿に努め...
久生十蘭 「魔都」
...卒然(いきなり)匿(かく)してた棒を取直して...
二葉亭四迷 「平凡」
...五月幟あをき魚のかたちせる五月幟(さつきのぼり)もたてつつわが子をことほぎかくなせしもみな過ぎたることとなりつついまはその鯉幟をつつみ目にみえぬところに匿せり...
室生犀星 「忘春詩集」
...匿し終へたことがないからだ...
室生犀星 「めたん子傳」
...何か匿れた力がそこから現れるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...二名を隠匿せる事実なしと...
山本周五郎 「新潮記」
...その中に床に就いたままの女を一人匿(かく)まっている...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...姿をかえて匿(かく)れこむよしです...
吉川英治 「親鸞」
...豊田の内に匿まわれた...
吉川英治 「平の将門」
...べつな薪小屋の中へ匿(かく)し...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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