...騎虎(きこ)の勢いで已(や)むを得ず...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...新月の光がおぼろに空を明るくしている中をあらし模様の雲が恐ろしい勢いで走っていた...
有島武郎 「或る女」
...少からず、てれくさい思いであったが、暴虎馮河(ぼうこひょうか)というような、すさんだ勢いで、菊屋へ押しかけ、にこりともせず酒をたのんだ...
太宰治 「未帰還の友に」
...戸は非常な勢いで閉ざされて戸口の中に嵌(はま)り込みながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なお侮るべからざる勢いで根を張り...
中里介山 「大菩薩峠」
...這(は)い上るような勢いで...
中里介山 「大菩薩峠」
...まず、君にも何かと縁故の深い壬生(みぶ)の新撰組だな」「うむ――どうだい、あれは」「近藤勇がこれを率いて、土方(ひじかた)がそれを助けている、今の新撰組はことごとく近藤によって統制されている、新撰組の近藤ではない、近藤の新撰組だ、いや新撰組の近藤というよりも京都の近藤だ、京都の近藤というよりも、近藤あっての京都の町だ、近藤の威力は飛ぶ鳥を落し、泣く児もだまる」「近藤勇――それほどの勢力となりおったかな」「市中の威力は町奉行以上、守護職以上、脱走の大藩浪人共も、かれの前には猫のようで、彼を怖るること虎の如し、全くエライ勢いだよ」「彼もたいした英雄でもなかろうが、時の勢いで、威がついたのだな」「たいした英雄ではないかも知らんが、たいした勇敢だ、是非名分はトニカクとして、あれだけの勇気ある奴はない、あれだけの決断のある奴はない、勢いの帰するところ、必ずしも偶然とのみは言えないのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...時の勢いでぜひがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐ろしい勢いで女の背から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僕の頭とっちゃいやだい」雄二は猛烈な勢いで兄にとびついて行きました...
原民喜 「二つの頭」
...はげしい勢いで海の上を吼(ほ)え廻っていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ひどい勢いで久我の身体をさし貫いた...
久生十蘭 「金狼」
...田舎で一升飯を平(たいら)げる勢いですから沢山の品数を用意しなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...凄(すさ)まじい勢いで罵(のの)しりたてた...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...その乱迷な廊下を狂わしい勢いで...
吉川英治 「江戸三国志」
...生意気(なまいき)においらにむかってくる気だな」とかんしゃくすじを立てた勢いで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...藤吉郎の命令一下、「わあッ」と、飢(う)え疲れた兵も、凄まじい勢いで、一方の沢を逆落(さかおと)しに突破した...
吉川英治 「新書太閤記」
...猛虎の勢いで、「うぬっ」と、つかみかかったものである...
吉川英治 「新・水滸伝」
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