...其狂悖の日に募るに比例して...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...親を睨(にら)めかえすしぶとさばかりが募るということや...
有島武郎 「星座」
...ダンヌンチオも日本だったら義兵を募る事も軍資を作る事も決して出来なかったろう...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...彼の異様な病癖はますます募るばかりでした...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...ついで哀切にひびき募る声調で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...この像の仕上げのために喜捨を募るという張り札がしてある...
寺田寅彦 「先生への通信」
...彼女の病気がどこまで募るか解らなかった...
徳田秋声 「足迹」
...ある重苦しい毒念に滿ちた考えの募るのが感じられれば感じられるだけ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...なれば放蕩(ほうとう)が猶募る...
夏目漱石 「それから」
...帝國座がどうだのと云ひ募る時分になつたら...
夏目漱石 「「土」に就て」
...間もなく生れたのは此の私――」長物語に綾吉の苦痛は募る様子...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...多の市の非道と吝嗇(りんしょく)は年とともに募るばかり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...民間に黨與を募るが如き痕跡なければ則ち止まん...
福沢諭吉 「帝室論」
...軍隊組織にまで成つてゐる彼等の横暴は日増に募るばかりで手の降しようもなく...
牧野信一 「船の中の鼠」
...そこでは保険会社の事務員を募るので...
正岡子規 「病牀六尺」
...その場合自分が優越を示そうとすればするほど相手は更に軽蔑されたのを感じ、その怒は募る...
三木清 「人生論ノート」
...秦の昭襄王(しょうじょうおう)の時白虎害を為せしかば能く殺す者を募る...
南方熊楠 「十二支考」
...向うの肝癪が募るばかりである...
森鴎外 「半日」
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