...若し夫(そ)れ識見を論ずれば必ずしも政治家に劣るものではない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...今年は例年よりも作が遙(ずつ)と劣つてゐると人々が呟(こぼ)しあつてゐた...
石川啄木 「天鵞絨」
...身体および精神の健康状態が他国の人に比して劣っていては...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...筆にするに忍びぬ下劣の形容詞を一分間二十発くらいの割合いで猛射撃...
太宰治 「虚構の春」
...またなんという陰惨低劣のまちであろう...
太宰治 「八十八夜」
...その間の資格の前後・優劣を決定しようと欲しない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...低劣なる価値の主体を意味することが出来るだろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...メルキオルは彼に劣らず意地張りだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...古來進歩したどの國に比べても決して劣らないものを持つて居る...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...下劣(げれつ)で野卑(やひ)な生徒たちに...
新美南吉 「屁」
...それに劣らずよい人で...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...勝るとも劣らぬ道場(やつ)を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それをいゝ事にして強(こは)もてにもててゐる下劣なるごろつきを自分は徹頭徹尾憎み度い...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...確かに彼らのそれに劣らず腐っているのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...近頃の改良染の方はいずれも見劣りがしますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...卑劣な、愚かしい、自分ひとりでいたいというあつかましい無気力、自分ひとりでいられるという非人間的な妄想、仲間をもつことを悪だとするばかげきった臆病、そして私は保井進よりさらに勇気に欠け、さらに愚劣なのだ...
山川方夫 「演技の果て」
...そうなると争う気持ちを技術の拙劣さに隠す便利も出来て...
横光利一 「旅愁」
...十六、七歳の初陣の武者と伍しても、老いは見せじ、老いても劣らじ、と心を粧(よそお)うのが武門の人々だった...
吉川英治 「新書太閤記」
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