...現今の青年によつて嫌惡されること模倣の名の如く劇しいものは滅多にないであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...中には重荷を積んだ車のやや劇しい響をさせるのもある...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...此樹の下から左に折れると凹凸(でこぼこ)の劇しい藪路...
石川啄木 「葬列」
...劇しいヒステレーに陥っていたらしく思われた...
徳田秋声 「足迹」
...外の雨脚の劇しいのを見て...
直木三十五 「南国太平記」
...自分の罵倒が劇しい時佐治君は少し困るやうであつた...
長塚節 「教師」
...非常に劇しい惡罵の聲を曲者に浴せ掛けたのであります...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...いち日中そこから劇しい照りかえしがきた...
久生十蘭 「金狼」
...劇しい敵意を含んだ眼つきだった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...安南のボーキサイト礪山の採掘権を回って劇しい争奪戦を演じていることも...
久生十蘭 「魔都」
...他の獣も慌て過ぎて失心自暴する例あれど馬ほど劇しいものなし...
南方熊楠 「十二支考」
...これは闘う時声常に異なり劇しい故コキをコキャと変じたらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...幸運のアフロディテ水沫から生れたアフロディテ!自ら生得の痴愚にあき人生の疲れを予感した末世の女人にはお身の歓びは 分ち与えられないのだろうか真珠母の船にのりアポロンの前駆で生を双手に迎えた幸運のアフロディテ*ああ、劇しい嵐...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...水浴をして居る子供達の日焼けした腕が劇しい水音を立てて水沫を跳ね飛ばしながら赤く光って...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...春はまた金や紫や緑の様々の毒々しい色をした劇しい臭気を発する毛蟲いも蟲の奇怪な形が俺の食慾を絶えまなく満たしたのである...
村山槐多 「悪魔の舌」
...元来虚弱な身体は忽ち劇しい神経衰弱に侵されてしまつた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...はたきの音が殊に劇しいので...
森鴎外 「あそび」
...劇しい不快な気持を...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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