...きれいに削り取られてしまうのであった...
海野十三 「地球要塞」
...それはもとより粗雜な、荒削りの、純然たる本能的共産主義ではあつたが、それでもその主張はよく急所に當つて、勞働階級の間に有力となり、フランスのカベー、ドイツのワイトリングのやうな、空想的共産主義を産出してゐた...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...芝生に坐って私のために鵞ペンを削りながら...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...今日の買物九銭 バツト 十銭 なでしこ 十五銭 小鰯 壱円三十五銭 酒 七銭 茗荷 三十四銭 干うどん 二十銭 薬 五銭 茄子 十銭 電車賃 六銭 胡瓜 十銭 ハガキ 十弐銭 泥鰌汁 十銭 唐辛 三十五銭 削り節八月廿五日雨...
種田山頭火 「一草庵日記」
...その愛情はひたすら、天才を飼い馴(な)らし、平らにし、枝を切り、削り、香りをつけて、ついには天才を、自分の感受性や小さな虚栄心や平凡さと同程度のものとなし、自分たちの社会の平凡さと同種のものとなしてしまうのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...岸は皆削りたつた大きな巖である...
長塚節 「鉛筆日抄」
...削りとつた木屑(きくづ)で穴をふさいでおいたのである...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...おおかた上っつらは腐っとるじゃろうからナイフで削り落すのじゃよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...といふより百枚以上書いては削りました! 何といふ無残な仕事! 何たる倦怠! 嗚呼! 芸術! 芸術! 狂犬の如く我々の心に噛みつくこの幻想とは果して何ものでせう...
北條民雄 「頃日雑記」
...高い土は削り取り...
本庄陸男 「石狩川」
...かたい雪をこじりあげるように削りだした...
本庄陸男 「石狩川」
...黒塗料(ぬり)の表面をちょっと削り除った...
牧逸馬 「双面獣」
...また肉體から削り取つてしまふ事はできなかつたのですから...
水野仙子 「道」
...――三角に削り立てられた鋭利な馬刺剣は...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...節を深く削りすぎたり...
山本周五郎 「日本婦道記」
...」義兄は立ち上ると膝に溜つた削り屑をぽん/\と音高く叩いた...
横光利一 「悲しめる顔」
...荒削りの板壁で立ち切つてあつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...硬い岩石から削り出された一大伽藍で四千万年...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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