...わたくしの依怙の致しはじめはこの刹那(せつな)でございまする...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...彼はその刹那にこの女が...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...その刹那から手前の方が生活だ...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...彼の顔には一刹那(いっせつな)不思議な表情が現れた...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...芥川氏はその一刹那...
薄田泣菫 「茶話」
...ただ湖面を眺めた刹那(せつな)の感じは雨が濛々(もうもう)と降っておるとか...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...これがそのときの光景であった! アリョーシャはその刹那の母の顔まで覚えていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...次の一刹那には堕落してしまふかも知れぬやうな気がした...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...躍りかかった刹那...
直木三十五 「南国太平記」
...地獄へ眞つ逆樣に落ちるより外に道はなかつたんだ」佛説の羅刹鬼女(らせつきじよ)――そんなものをガラツ八は考へて居たのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悪鬼羅刹の形相に化し終つてゐるのである...
葉山嘉樹 「井戸の底に埃の溜つた話」
...コントにふさわしい断面もしくは刹那(せつな)において人生をとらえる俊敏な把握力とこれを軽快に表現する表現力とをそなえた作家が日本にはまだない...
平林初之輔 「ルヴエルの『夜鳥』」
...ただ一刹那の間(あいだ)ではございましたけれど...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...「それではやはり――」と云いかけた刹那(せつな)だった...
山本周五郎 「松林蝙也」
...はっと思ったのは刹那(せつな)で...
吉川英治 「私本太平記」
...それらは我々が彫刻し返された吐き気を催すようなトンネルから洞窟へと飛び出すその刹那...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...どれ後始末をしようと身をもたげたその刹那...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...白鳳天平のあの古典的な仏像やあの刹那(せつな)の叫びたる叙情詩についても同様である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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