...二人が逢う刹那(せつな)と別るる刹那...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...六―八)十七 某大學の卒業生と別るゝ辭諸君と教場で逢ふのも今日が愈最後である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...相別るゝ四人の俤は幽界の人を眼のあたりに見る心地である...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...羽越線の汽車――改造社の宣傳班と別る...
小穴隆一 「二つの繪」
...秋風や顧みずして相別る八月十五日より十八日に至る 山中湖畔...
高浜虚子 「六百句」
...速かに陣營よりし別るべく他の僚友を誘はしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...父に別るる哀(かな)しさもいささか慰めらるる心地(ここち)して...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...これ楠公子に別るるのところ」小声で...
直木三十五 「南国太平記」
...黙って別るるがお互いのためであろう」「まあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いざ別るる時になって名乗り合ってみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...過ぎにしも今日別るるも二みちに行く方(かた)知らぬ秋の暮(くれ)かななどと思っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「時しもあれ秋やは人の別るべき有るを見るだに恋しきものを」こんな思いで源氏は寝ざめがちであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...五十を踰(こ)えし母に別るゝをもさまで悲しとは思はず...
森鴎外 「舞姫」
...休みのはてに己(おの)が子と別るる鄙(ひな)の親達は夏の尽くるや惜しからん...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...関羽は別るるに際して...
吉川英治 「三国志」
...甲山の緑は若く、笛吹川(ふえふきがわ)の水はことしも強烈な夏を前に、淙々(そうそう)と永遠の生命を歌っていたが、別るる山河に、(再び汝(なんじ)と相見(あいまみ)えることを得るかどうか)と、無量な思いを抱いて立った将士がどれほどあったろうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...潯陽江頭(じんようこうとう)夜(よる)客を送れば楓葉(ふうよう)荻花(てきか)秋(あき)索々(さくさく)たり主人は馬より下り 客は船にあり酒をあげて飲まんとするに管絃(かんげん)なし酔うて歓(かん)をなさず惨(さん)として将(まさ)に別れんとす別るるとき茫々(ぼうぼう)江(こう)は月を浸(ひた)せり忽ち聞く水上琵琶の声「……ああ」宋江は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...折角の奇遇をこのまゝ別るゝも辛く...
若山牧水 「梅雨紀行」
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