...のみならず第二の問題もやはり判然とはわからなかった...
芥川龍之介 「春」
...そういう前村長が何を意味するか、あまりに判然と、電撃のごとく閃いてきたからである...
犬田卯 「荒蕪地」
...死人の有無も判然としなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...北半球と南半球とを判然と区別して置かぬと承知ができかねる...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...近世の階級社会に於ては判然とした対立があるので...
戸坂潤 「辞典」
...ますます判然として来たと見ることが出来る...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...霰になるとその傾向は更に判然となり...
中谷宇吉郎 「雪」
...――判然とは今言いにくいが――まあつまり...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...次にそれがだんだん明るくなってちょうど双眼鏡(そうがんきょう)の度を合せるように判然と眼に映じて来る...
夏目漱石 「倫敦塔」
...今も判然と思い出す...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...相互の旗色を判然とすることができたからだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...やはり判然とせねばならぬ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...Sの學校の子供等は判然とこの兩派に別れてゐて...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...此頃の樣子は判然とは知らなかつたけれども...
林芙美子 「雨」
...二流の分界判然として...
福沢諭吉 「学者安心論」
...が、さて、判然と、これは大正何年とか昭和何年とか、言うことは出来ないけれど、大体に於て、大正十二年の関東大震災の後ぐらいからではあるまいか、東京にも、関西風すき焼が進出して来たのは...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...おんどるなのかおんどりなのか判然としないのも気にならなくなりました...
牧野信一 「月あかり」
...原因についてもこれも判然としないが...
横光利一 「旅愁」
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