...また大町――富山の大正十五年度の最初の旅行だったので...
石川欣一 「山を思う」
...義雄とお鳥との間に出來た最初の約束はそんなことではなかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...が最初の鞍部(あんぶ)に出るまでは...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...巧妙なトリックを考え出した時の、恐らく芸術家のそれにも匹敵する、歓喜、そのトリックを実行する時のワクワクした緊張、そして、目的を果した時の云い知れぬ満足、それに又、私の犠牲になった男や女が、殺人者が目の前にいるとも知らず血みどろになって狂い廻る断末魔(だんまつま)の光景(ありさま)、最初の間、それらが、どんなにまあ私を有頂天にして呉れたことでしょう...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...ランベスのあらゆる場所における最初の例でロンドン市内で最も初期の1例はアパー・フォア・ストリート52番地で起きたが...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...周さんと私との交友の、最初の邪魔者は、この男であった...
太宰治 「惜別」
...同じ食卓にいた人々は大抵最初の最大主要動で吾勝ちに立上がって出口の方へ駆出して行ったが...
寺田寅彦 「震災日記より」
...本書が殆んど最初の纏ったもののように考えられる...
戸坂潤 「読書法」
...そうすれば自分の最初の困惑はいっそう紛糾してくる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...最初のを母親として...
豊島与志雄 「椎の木」
...塔の蚊を書いて居る手拭り模樣の最初のがそれだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この仮名は初のうちは相当正しく音韻を表わしたであろうが...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...最初の発議は役所の職務上から出ているのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...入院した最初の日と全く同じ気持である...
北條民雄 「重病室日誌」
...かくて最初の四節は理性の健全な時の精神を歌っている...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...最初の悲劇作家の作物を読んだアゼンスの娘達は悲しみのあまり悉く断髪を決行し...
牧野信一 「村のストア派」
...最初の四五日は、歸途に在るといふ悦びが幾分彼を快くさせた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...初めて備前へ踏み込んだ最初の一歩として大きな意義がある...
吉川英治 「新書太閤記」
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