...世の中との縁はたちどころに切れてしまうのだ...
有島武郎 「或る女」
...わたしはうら悲しき心の動きが抑え切れなくなった...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...」「‥‥」何と云ふ頓智だらう? 女のさう云ふ悧發な點はなか/\こちらも思ひ切れなかつたのだが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...やがて入道雲の多量の水分を持ち切れなくなったときに俄かにドッと崩れはじめると見るや...
海野十三 「雷」
...声まで途切れ途切れになって...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...おれは切れぎれに云った...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...切れの長い眼を瞬く癖とを...
豊島与志雄 「運命のままに」
...切っても切れぬ同行のつれを出し抜くのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...炭をつがないと火種(ひだね)が切れる」「で...
夏目漱石 「野分」
...――警察は昨夜湯島天神境内で私が妻を殴打した事実を知らないのでありましょうか? 恐らくあれ位殴れば息は切れた事と思います...
西尾正 「陳情書」
...とうとう断り切れず...
野村胡堂 「胡堂百話」
...やり切れない...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...紙切れに鉛筆で走り書きをして...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...自分もまたどうにもこうにもやり切れない思い...
正岡容 「小説 圓朝」
...切れ切れに話をした...
水野葉舟 「帰途」
...心(しん)から嬉しいのを隠し切れなかったようである...
森鴎外 「心中」
...それでは死に切れなかつたので...
森林太郎 「高瀬舟」
...ギスの声は蝉(せみ)などと違って久しく途切れるので...
柳田国男 「木綿以前の事」
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