...姫君が切れ切れに口を開いた...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...汗が出る、息が切れる、心臓はドキンドキンと鳴る...
石川欣一 「山を思う」
...白き四角の布切れの下...
太宰治 「喝采」
...君の左の人差し指と親指の間のすり切れた皮膚を考えれば...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...前に述べておいた息切れがしてぜいぜいいってるバスクとがいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...上衣のラシャはなまなましい肉の大きな切れ目をじかに擦(こす)っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その新年の祭日には参詣の人が少しの切れ目もなく途上に続く位であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...教授の声がまだ途切れていなかった...
永井隆 「長崎の鐘」
...煮え切れずにいるのさ」甲野さんはここに至って始めて笑った...
夏目漱石 「虞美人草」
...其處でポツンと切れた...
南部修太郎 「疑惑」
...踵(かかと)の切れた冷飯草履(ひやめしぞうり)を突掛け...
二葉亭四迷 「平凡」
...私に思い出されるすべてのものはいずれも切れ切れなものとして...
堀辰雄 「幼年時代」
...歌の切れ目で静かに突き降ろすのであつた...
牧野信一 「毒気」
...小股の切れ上ったあいつに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...切れ切れになって飛んでは来るけれど...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...下から議論の中心になったゾーシチェンコのとじの切れた短篇集をもって来た...
「赤い貨車」
...この二つの家の激しくいがみ合いつつ切れもせずというくされ縁に対して私は絶対中立ですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...帰村するのには、大まかなゆったりした縁故があればこそ、心をひかれるのだが、その糸が切れ、一つこの男を働かせて、なんて考えてくれる者がいなければ、やはり寂しいことであった...
柳田国男 「故郷七十年」
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