...まだ九つ許りの娘の分際でこんな事を親に進めたのは大悪人である...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...且つ俺のやうな四つ足の分際では些(ちつ)と生意気な言分だが...
内田魯庵 「犬物語」
...残念ながら英国人に蛆虫(うじむし)同然の私たち印度人の分際ではどうすることもできなかったのです」とシャアは黒鉄(くろがね)のような腕を撫(ぶ)しながら無念そうに身を震わせた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...「糞坊主、坊主の分際で、隼人に剣を説き――小太郎め、説かれて、恐れ入って、何んたるざまだ」月丸は、憑(つ)かれた人のように、独り言を云いつつ、くるりと、堂の方を、振向いた...
直木三十五 「南国太平記」
...それを貴様らの分際で...
中里介山 「大菩薩峠」
...」ミンチン先生はベッキイにこういわれて、なぜかよけいに腹を立てました、小使娘の分際で、セエラの肩を持つなんて怪(け)しからん...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...無事に私の財産を奪えると思ってんの、弁護士の分際で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...犬の分際で人間を喰ふといふのは罪の深い事だと気が付いた...
正岡子規 「犬」
...昔話にばかり聞くグリップス鳥の分際で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...(キケロ)(a)だが我々の分際では...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きっと幾何(いくら)か包まっしゃるけに……非人の分際で...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...「意気地もない分際で...
吉川英治 「剣難女難」
...新米(しんまい)の卒の分際で」喚(おめ)いた一人が...
吉川英治 「三国志」
...下将(げしょう)の分際で...
吉川英治 「三国志」
...山野に巣食う栗鼠(りす)や貉(むじな)の分際で」「いや...
吉川英治 「新・水滸伝」
...申しつたえておけ」「…………」「まだ人なみの骨(こつ)がらも持たぬ乳臭児(にゅうしゅうじ)の分際で...
吉川英治 「親鸞」
...落人(おちゅうど)の分際で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...町人の分際で、侍の子を足蹴にしやったな...
吉川英治 「宮本武蔵」
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