...聖フランシスは世間的な歡樂の中に空虚を感じて出離を要求せずにはゐられなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...森を出離れて、蓬々(ぼうぼう)と雑草の茂った細道を歩いて行くと、叢(くさむら)の中から、ムクムクと、又しても血みどろの大犬が姿を現わし、人に驚いたのか、一目散に逃げ去った...
江戸川乱歩 「鬼」
...パッと森を出離れて...
江戸川乱歩 「火星の運河」
...愛護(あいご)の御手(おんて)を垂れて出離(しゆつり)の道を得せしめ給へ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...高知市を出離れて少しゆくと友の一人は右手の丘の上にある小社を指して...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...早くも出離(しゅつり)の心を起したのは誠にこれ法然道理の聖(ひじり)であると慈眼房叡空は随喜して...
中里介山 「法然行伝」
...末代の凡夫出離の要法は...
中里介山 「法然行伝」
...生死出離(しょうじしゅつり)の大問題ではない...
正岡子規 「病牀六尺」
...「出離」というものは東洋獨特のもので...
三好十郎 「あとがき」
...一身だけでは何でもなく出離(しゅつり)の決心はつくのでございますが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さて寺を出離れると...
森鴎外 「大塩平八郎」
...村を出離れようとする路の三つ股(また)...
柳田国男 「年中行事覚書」
...出離の御功力(みくりき)をたまわるまでは...
吉川英治 「親鸞」
...示したまえ! 出離生死の大事を! これ...
吉川英治 「親鸞」
...出離生死の大事――それにのみ全能はかかっている...
吉川英治 「親鸞」
...そうした暗黒の彷徨(さまよい)から出離して...
吉川英治 「親鸞」
...船が港を出離れた頃...
若山牧水 「熊野奈智山」
...人生の惨苦に刺戟せられて真に出離の人となったものもあったに相違ない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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