...「蘭の鉢を庭へ出せよ」と物柔らかに命じながら主公出で来られぬ...
饗庭篁村 「良夜」
...塩椎ノ神出で来る...
高木敏雄 「比較神話学」
...わづか一兵卒(といつては失礼だけれど)を迎へるのに一村総出で来てゐる(佐賀市で出征兵士見送の時もさうだつた)...
種田山頭火 「行乞記」
...しかして忽然として政府はもちろん旧世界を一掃し来たるの大洪水出で来たりたるは決して魔術のしかするにあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...高野長英の『夢物語』出で来り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼の出で来(きた)る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...唯今(ただいま)こゝに立出で来たらばいかならん...
樋口一葉 「あきあはせ」
...一侍僮右手の扉より出で来る...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...果物も培養の結果段々甘美(うま)いものが出で来るやうに成つたが...
正岡子規 「病牀六尺」
...諾(うべな)いて楼に上って待つと敵の大蛇あまたの眷属(けんぞく)を率いて出で来るを向う様(ざま)に鏑矢(かぶらや)にて口中に射入れ舌根を射切って喉下に射出す...
南方熊楠 「十二支考」
...山の方を望めば草木靡(なび)き騒ぐ中よりまた火二つ出で来る...
南方熊楠 「十二支考」
...あれからS子さんが六週間ぶりと云って初の外出で来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...先ず略式から試してみよう」と角煮を喫しおわりし時お登和嬢が二(ふたつ)の小皿を持て出で来りぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...今日はお登和嬢も出で来りて食卓に着きぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...下女は西洋皿にパンを載(の)せて出で来り...
村井弦斎 「食道楽」
...然れども一たび田口君の手を歴(へ)れば新しき物となりて出で来るなり...
山路愛山 「明治文学史」
...驚きて迎へに出で来る継母御を玄関先に引捕へて動かせず...
夢野久作 「白くれない」
...源泉は岩罅(かんこ)より混々(こん/\)として出で来(きた)る...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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