...袂(たもと)の中より一葉の写真を探り出だしぬ...
泉鏡花 「活人形」
...あたかもわが国の各宗にて香台を出だし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...一部と通じて破壊的な策動に出だしたのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その御手を取りて引き出だしまつりき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...すべて用度はまず勘定局より出だし外国交易盛行のときに至れば諸港の運上交易の商税をもってこれに当(あ)つべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...商人百姓たりとも望みによってはその社に入れ同心一致しあいともに船を仕立て乗り出だし交易すべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...何者の驕慢ぞ――この深夜一切倦怠の時薄明のわだつみの泡のやうに数夥しい侏儒のやからおのがじゝ濃藍色の影に拠り乱舞して湧き出でゝ竜眼肉の核(たね)めいたつぶら眼(まなこ)をむき出だし...
富永太郎 「深夜の道士」
...これより大事件の後(あと)に起る余瀾(よらん)を描(えが)き出だして...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「あ、煙が出だした、逃げよう、連れて逃げてくれ」とKは頻(しき)りに私を急(せ)かし出す...
原民喜 「夏の花」
...どうもどっかで見たことのあるような人の顔を見出だした...
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
...およそ我が国の学者として大いに資産を作り出だしたるものを見ず...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...ただ俳句十七字の小天地に今までは辛(かろ)うじて一山一水一草一木を写し出だししものを...
正岡子規 「俳人蕪村」
...ただ特に優とか艶とかいふ字をここに出だしたるは...
正岡子規 「人々に答ふ」
...件(くだん)の男名は象護を出だし...
南方熊楠 「十二支考」
...往々ある事とぞとありてその図を出だし...
南方熊楠 「十二支考」
...又糖が出だして夜安眠出来なくなって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あるいはその中(うち)にも契合点(けいごうてん)を見出だして...
森鴎外 「渋江抽斎」
...にわかに出だししことばとともに...
森鴎外 「文づかい」
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