...処々にあった水茶屋(みずぢゃや)というのは別なもの...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...処々に脊を出してゐる黒い岩の辺(ほとり)などには...
石川啄木 「道」
...処々に石を積み重ねた測点...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...白塗のスマートな奴が処々(ところどころ)装飾的に組まれてあるだけで...
大阪圭吉 「白妖」
...少し好色すぎたと思われる描写が処々に散見されたからである...
太宰治 「ろまん燈籠」
...彼程ムツかしい「哲理」を処々に挿む作家は少なくとも日本では珍しいだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...処々(ところどころ)の冬枯れして立つ大木(たいぼく)の下に...
永井荷風 「すみだ川」
...或は浅草今戸町その外処々の辻々へ貧窮人等が張札をして区々の苦情を演(の)べたるうへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...処々に蝋燭のたれがおちて居る...
平出修 「夜烏」
...畳はかなり新しく、まだほのかに青みを有つてゐたが、処々に破れ目や、赤黒く血の浸(にじ)んだ跡等があつた...
北條民雄 「間木老人」
...処々にコーヒー店...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...何万年の永(なが)い間には処々(ところどころ)水面(すいめん)から顔を出したりまた引っ込(こ)んだり...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...飛び切った二三行くらいの面白いところが処々にあったくらいだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...鋳物師をオイモヤサンと戯れた手毬(てまり)歌なども処々に残っている...
柳田國男 「食料名彙」
...クジナという名詞もまた飛び散って奥羽(おうう)の処々に行われている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...呑み節を叮嚀に直した墨の痕跡と胡粉(ごふん)の痕跡が処々残っている極めて読みづらい本であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...こうして拡げてみますると処々に煤の汚れが付いております上に燃えさしの鉋屑の臭気が一パイで...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...それは処々ムラになっていて...
夢野久作 「暗黒公使」
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