...凝然として花に對する時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...眼は凝然と竹山の筆の走るのを見た儘...
石川啄木 「病院の窓」
...大樹の如く凝然と動かず...
太宰治 「お伽草紙」
...禹徳淳 (大声に)かの奸悪なる老賊めわれわれ民族二千万人滅種の後に三千里の錦綾江山を無声の裡に奪わんと青年らは凝然と聞き入っている...
林不忘 「安重根」
...ぜんたいが遅々とそして凝然と押し流れてゆく...
谷譲次 「踊る地平線」
...黒い建物に挟まれて数えきれない女の顔が凝然といならび...
谷譲次 「踊る地平線」
...そして……恒雄と富子と床を並べた姿を思い浮べて凝然とした...
豊島与志雄 「囚われ」
...凝然として眼を注いだだけでは...
中里介山 「大菩薩峠」
...瞳は凝然として微動もしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すべての怯懦(きょうだ)のさ中に凝然と身を固め直立して歩かなくてはならない...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...まばたきも見えぬ碧(あお)い眼が凝然としていた...
本庄陸男 「石狩川」
...……すると――おそらく僕が余りに凝然と眼を視張って眼ばたきもしないでいるために起る視覚の錯誤なのだが...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...デトレフは凝然と立ちすくんだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...男は暗い格子に手をかけたまま凝然と私の方を見詰めてゐた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...凝然と立ちすくんでしまった...
柳田国男 「故郷七十年」
...凝然と、彼は口の中でいった...
山川方夫 「十三年」
...菜葉服姿の中野学士が凝然と突立って見下している...
夢野久作 「オンチ」
...――玄徳は倦(う)まず動かず、なお凝然と、さめる人を待っていた...
吉川英治 「三国志」
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